岩谷堂箪笥 『 欅材 桐漆 民芸家具 五段整理箪笥 』
QF10-25
本日ご紹介するのは、古来より日本国内で最良の広葉樹として
親しまれている高品質の欅材を使用し、丁寧に漆を塗り重ねた力強く美しい杢目が引き立つ高級家具
岩手県・岩谷堂箪笥『欅材 桐漆 民芸家具 五段整理箪笥』。
平安末期1100年代が起源と伝わる900年以上もの長い歴史を持つ日本が誇る伝統の逸品『岩谷堂箪笥』。
藤原清衡が産業奨励の為に力を注ぎ、当時は箪笥ではなく長持の様な大きな箱を製造していました。
その後、お米の生産に依存する岩手の経済からの脱却として
箪笥製作と塗装の研究が始まり、漆塗りと飾り金具が美しい現在の岩谷堂家具の原型が作られました。
箪笥が一般家庭に普及していったのは明治に入ってから。
昭和30年代に、一時期岩谷堂箪笥の生産は低迷するものの短命な流行のデザインに依存しない伝統家具の良さは
40年代初頭、東京で開かれたデパートの展示会を機に改めて認められ昭和57年、高水準の厳しい審査を通過し
伝統的工芸品の指定を受けました。
和家具や寺の建築には不可欠な欅材は岩谷堂箪笥の顔となる重厚な表層に使用され
引き出し内部には狂いの少ない桐材を採用。
またJIS(日本工業規格)とJAS(日本農林規格)が定めた
ホルムアルデヒドの少ない「F☆☆☆☆(エフ・フォースター)」に
合格した健康に害のない材を使用しています。
現在でもひとりの職人により、一貫した手作りで作られ
塗装と磨きを繰り返し、動きのある欅の杢目の美しさを
最大限まで引き立てる拭き漆により、時と共に透明感を増す独特の風合いを演出しています。
岩谷堂箪笥最大の特徴となっている南部鉄器金具は
金槌と鏨を使用し、繊細な絵模様を打ち出し作られた鋳型に鉄を流し込み作られた鋳物金具。
長い歴史の中で、代々受け継がれ培った精巧な職人技により
実現する造形からは、僅かな歪みも見逃さない職人の心意気と
世界を唸らせる「日本の伝統工芸」の息吹が感じられます。
洋家具には見られない欅材の動きある杢目の表情と、深い漆の色合い。
自然素材の温かみが内包する美しさに、黒色の金具がメリハリをプラス。
異素材のバランスが取れたロングユースデザインを完成させています。
大小5段に分かれ、熟練の技によりスムーズな開閉を可能にした引き出し。
また中央には小さな開き扉が備わり、用途に合わせた使い分けが可能です。
鍵付きになりますので、施錠が出来、貴重品等の管理にも重宝します。
高さ105cmの腰高のサイズ感なので、重厚な造りながらもお部屋のへの圧迫は、それ程感じられず
ご自宅でのご使用や、店舗のディスプレイとして
和の美が内包する洗練された空間演出を、お楽しみいただけます。
完成度に出来不出来の無い完璧な造形美。シビアな検査を通過した高級民芸家具。
こちらは特注で生産された限定アイテムと思われます。
現代の生活にもマッチする機能的な木製扉が付いた逸品。
お探しだった方は、お早めにお買い求めくださいませ!