彫金 " 慈愛 "人間国宝 金森映井智 作
本日は、金工作家で、彫金の重要無形文化財を保持していた金森映井智 作レリーフ "慈愛"のご紹介です。
金森映井智は富山県高岡市母衣町(現京町)に七人兄弟の長男として生まれました。
小学校卒業とともに、地場産業である銅器工芸で身を立てることを決意し、
富山県立工芸学校(現富山県立高岡工芸高等学校)教師の内島市平の勧めで同校に入学。
彫金、鋳金、鍛金、板金など、金工の幅広い知識や、日本画を学び、
卒業後は内島市平の内弟子として修業を重ね、
23歳で職人では無く金工作家としてのキャリアをスタートさせました。
その後は数々の賞を取りながら、母校の非常勤講師として、後進を育成し
平成元年、富山県初の重要無形文化財に認定されました。
本日ご紹介する”慈愛”は、電鋳製パネルとなっております。
女性の顔つきは、日本画に通じていた作家らしく、シンプルな曲線で表されながらも、
きりりとした眉、きゅっと閉じた唇一点に注がれたまなざしに力強さが感じられます。
抱えられた鳩の姿はどこかコミカルで重厚な全体の印象に、優しい柔らかさを加えています。
また、鳩をかかえる右手、そっと添えられた左手の、重なり、造形の美しさは
小さなレリーフの中に深く広がる世界を感じさせます。
重厚な、しかし優しい作品です。お住まいや仕事場の「顔」となる場所に飾ってはいかがでしょうか。