Sweden Ш Kosta Vintage 『 Art Glass Vase - LH1589 』
Designed by " Vicke Lindstrand " '56-58
ご存知、スウェーデンを代表するガラスファクトリー" KOSTA BODA / コスタボダ社 " の前身である
" BODA / ボダ " 併合前の " Kosta / コスタ社 "より
ガラス界の先駆者である " Simon Gate / サイモン・ゲート " に師事した
アートガラス界の巨匠 " Vicke Lindstrand / ヴィッケ・リンドストランド " が
1956~1958年に発表したアトリエメイド ( 工房作品 ) の希少な 『 ガラスベース / 花瓶 - LH1589 』 。
OF29-302
テキスタイル、及びセラミックデザイナー、兼画家でもあった彼は
当初、同国のガラスメーカー " Orrefors / オレフォス社 " の全盛期に大きく貢献した主要人物。
パリ万博のパビリオンで彫刻を製作し、世界的な称賛を浴びました。
しかし、1940年から10年間は他社での硝子製作は行ってはいけない契約だった為、退社に至ります。
後、同国のセラミックメーカーである" Upsala-Ekeby / ウプサラエクビィ社 " に入社。
アートディレクターとして就任し、陶芸作品を発表。
ミラノトリエンナーレ金賞等数々の賞を受賞し同社を飛躍的に躍進させました。
1950年からは念願だったグラスワークを行うべく" Kosta / コスタ社 " へ入社。
以降1973年迄の間、クリエイティブディレクターとして活躍しここでも数多くの賞を受賞。
1977年からはフリーランスの道を歩み自身のアトリエ ( Studio Glashyttan i Ahus AB ) を設立し
晩年は記念碑の様な巨大硝子彫刻を製作する等その才能を活かし続けましたが、1983年の79歳で
その輝かしい生涯に幕を閉じます。如何なる状況下であってもその溢れた才能で
工芸の世界に多大な功績を残した彼の作品群は現在も色褪せる事無く世界中の人々を魅了し続けています。
今回ご紹介する 『 ガラスベース - LH1589 』 もグリーンとブルーのラインが美しい被せ硝子技法の花瓶。
側面は1.5cm~、底面は5.5cm~と肉厚でズッシリと重みがあり片側ではストライプとなったブルーの曲線が
横から見た時にバイアスとなり、エレガントな模様を描きます。
上から覗き込むとそのラインは交わらず綺麗にスパイラルしているのが見て取れます。
花器としての使い方は勿論の事単体でもその作品としての存在を十分に主張します。
自然光の差し込む窓際や玄関先に設置すれば透き通った光も色付いた模様を投影し
硝子本来の美しさを引き出してくれます。コンディションと致しまして表面に極僅かなヘアラインやスクラッチ等が
幾つか見て取れますが、画像の通り目立ったチップやクラック等は無く
通常使用に問題のある箇所は御座いません。外箱には経年による擦れや汚れ等傷みが御座います。
国内は固より、海外での流通も非常に困難なアートガラス界の巨匠が生んだマスターピースは如何でしょうか?
希少な1点モノですので、お探しだった方は是非お早めに!