Fritz Hansen 『 LILY 』Designed by Arne Jacobsen
本日、ご紹介致しますのは、Fritz Hansen フリッツハンセン社より
北欧家具デザイナーの巨匠・アルネ・ヤコブセンの幻の椅子と云われる逸品のご紹介です。
PH10-04
1970年、アルネ・ヤコブセンによりデザインされた『 エイトチェア( リリー) 』。
今回は復刻品ではなく、ヴィンテージ品の入荷です。 セブンチェアによく似ていますが、
セブンチェアよりもシャープで、曲線が多く使用されているのが特徴的。
リリーという愛称を持つエイトチェアは、1969年に竣工したデンマーク国立銀行のためにデザインされました。
翌1970年のデンマーク国際家具見本市で製品として初公開されます。
しかし、当時の成形合板の技術では三次局面の成形が難しく、数年で廃版商品となります。
シャープで美しいくびれ。積層合板の適度にしなりのあるシェルは座り心地も抜群です。
ヴィンテージ品ではありますが4枚の積層合板により現在でも十分通用する耐久性を保っています。
一見、セブンチェアに似ていますが、、座面にも大きな違いがあります。
この「 エイトチェア 」のほうが、座面がより深い曲面になっています。
メーカーロゴと共に1971年の表記も。
1952年のアントチェアに始まり、このエイトチェアがアルネ・ヤコブセンの最後の成形合板の作品となりました。
時代に思いを馳せながら、『 本物 』 に座ってみるのはいかがでしょうか。