ITALY driade 『 TOKYO-SOFT 』LOUNGE CHAIR Designed by Tokujin Yoshioka
イタリアにおけるモダン家具の代表的メーカーであるドリアデ社。60年代後半の合理主義デザインに対する反動の時代に生まれポストモダンの台頭へ至る過激なデザイン論争の時代に成長したドリアデはその潮流に身を置きながらも、常に冷静に「モダン」の意味を問い続けた企業としてまた、イタリアの知的アバンギャルドとして世界で高い評価を得ています。
PC15-12
『TOKYO-SOFT / トーキョーソフト』シリーズと名付けられたこれらの一連の作品群は、2002年のミラノサローネでドリアデ社より発表されました。
中でも特に異彩を放っていたのがこちらのラウンジチェアです。一見すると、とても人が腰かけるモノとは思えないその独創的なデザインは、忽ち世界のデザインシーンの話題を攫いました。
デザインは現代日本を代表するプロダクトデザイナーである、吉岡徳仁 氏 によるものです。氏の作品はMoMA(ニューヨーク近代美術)やパリのポンピドゥーセンターヴィクトリア&アルバート博物館などの美術館に永久所コレクションされていてグッドデザイン賞金賞、Design Miamiのデザイナー・オブ・ザ・イヤーElle Decoのデザイナー・オブ・ザ・イヤーなど 世界のデザイン賞を多数受賞しています。
ポリエチレンの一体成形によりフレームとクッションを組みあわせるだけでは難しい有機的なフォルムを実現しています。また、前回当店に入荷したトーキョーポップシリーズとの大きな違いは、カバーの有無という一点のみです。しかしこの小さな違いが実はとても重要なのです。上品なホワイトの総本革カバーにより、前衛的なデザインの中にも優雅さや高級感が垣間見える作品に仕上がっております。トーキョーポップに比べ、このトーキョーソフトは縫い目のあわせ位置にまで拘ったカバーリングによってトーキョーポップよりもさらに、その美しいフォルムが強調されるようになっています。総革張りのため、座り心地も実に快適です。既に廃盤となったとても希少なプロダクトになります。中古市場でも滅多にお目にかかれませんので、是非この機会をお見逃しなく。
コンディションと致しましては全体的に小傷やスレなどのダメージが見受けられますが特筆すべき大きなダメージは無く、ご使用にも全く問題ございません。