HIDA
Windsor chair
古来より伝統を重んじる文化が根強いイギリス。
壊れては直しを続け、何世代にも受け継ぐ事で多くの名品を現代にまで残してきました。
受け継がれてきた伝統や技術は定番のデザインとなり、現代の私たちをも魅了し続けています。
本日紹介させて頂くのは、そんな古き良き異国のフォルムを持つ日本の家具。
異文化への敬意
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創業100年を迎え日本における西洋家具メーカーのリーダーとして存在する飛騨産業。
日本で初めて椅子の製造を手掛けたメーカーとしても知られています。
同社の「キツツキマーク」は見たことがある方も多いかと思います。
100年の歴史を持つ飛騨産業のきっかけは西洋の技術の流入にあります。
1920年、飛騨高山の町に2人の職人が持ち込んだ西洋の曲げ木家具の技術。
この技術が高山町の職人たちの心を動かし、飛騨の匠で知られる伝統技術をもとに西洋の家具が制作されました。
今回ご紹介するのはそんな飛騨産業のウィンザーチェア。
ウィンザーチェアは17世紀後半よりイギリスで製作され、ほぼ変わらぬデザインで製作され受け継がれた歴史ある一脚になります。
古くからリデザインされており、現代の椅子デザインの源流の一つとも言われています。
ナラ無垢材をふんだんに使い、クラシックな造りで気品溢れる佇まい。
脚部にはちょっとした装飾も施されており、細部まで手は抜かないという飛騨産業の匠たちの拘りを感じます。
広々としたハイバックの背もたれ。
上品な装飾とバックレストの後ろにV字になった2本のステーは補強だけでなく視覚的なアクセントに。
座面は、厚い無垢板を継いで作られています。
上から見ると平らな座面を撫でると滑らかなカーブが付いていることが分かります。
これは座繰りという加工で座面を身体のラインに合わせた曲線に削ることで身体への負担を軽減するもの。
実際に座ると木材とは思えないほどのフィット感に驚かされます。
細かな気配りや、伝統を重んじるデザイン、高度な技術。
本当に良い物は残り続けると言われますが、素晴らしい技術と物が現代にまで残っているのは先人の努力の結晶なのかもしれません。
定番ゆえに他との違いが顕著に表れた一脚のご紹介でした。
HIDA Windsor chair A
HIDA Windsor chair B