青林製作所
Half-Arm Chair
この椅子に座って見た時、その座り心地の良さに思わず「お~」と声が出てしまいました。
身体を預けたときの感覚がとても自然で、気づけばそのまま、つい長く座っていたくなるような心地よさがあります。
今日はこの心地よさの理由を、少し紐解いていきましょう。
ちょうどいい、という心地良さ

青林製作所は1970年代、高級デパートの家具売り場で国産家具の最高峰として広く認知されていたブランドです。
熟練職人による精度の高い加工技術と、時代を問わず使い続けられるシンプルなデザインが特徴。
本品はチーク無垢材を用いたフレームのハーフアームチェアで、竿木からアームへとつながる構造が特徴的な一脚です。

実際に座ってみると、まず感じるのは程よいクッション性です。
柔らかすぎず、しっかりと身体を受け止めてくれる感覚があり、安心して身を預けることができます。
背もたれは緩やかなカーブを描いていて、背中に沿うように優しくフィットし、自然と長く座っていたくなる座り心地です。

座面の高さも絶妙で、足裏がきちんと床につくことで落ち着いて座る事ができます。
それでいて低すぎることはなく、自然と膝が直角になるため、立ち上がる動作もとてもスムーズ。
日常の中での使いやすさがしっかりと考えられているなと感じます。

見た目はころんとした丸みがあり、親しみやすい印象ですが、足先にかけてわずかに細くなるらいんや、後ろ脚の傾きによって、全体はすっきりとしたバランスにまとまっています。
前脚の上部が少し丸くとびだしているディティールもさり気ないアクセントで、細部まで丁寧に作り込まれているのが伝わってきます。


チーク材の木肌は、木本来の質感を感じられる自然さを残しながらも、非常に滑らかに仕上げられています。
触れると心地良く、つい手を添えたくなるような触り心地です。
また木目は一脚ごとに異なり、それぞれに個性があるのも魅力のひとつ。
二脚並べると、どこか双子のような可愛らしさが生まれ、空間にやわらかな表情を加えてくれます。


座面の色によって印象が変わるのも、この椅子の楽しさです。
濃いグレーはチークの色味を引き締め、落ち着いた重厚感のある雰囲気に。
一方で薄いグレーは全体を軽やかに見せ、柔らかく明るい印象に。
どちらも同じ素材でありながら、組み合わせによって見え方が変わるのが面白く、空間に合わせて選ぶ楽しみがあります。
生地も季節を問わずに使いやすい質感で、日常に取り入れやすい仕上がりです。

丸いテーブルと合わせれば空間全体をやわらかくまとめ、四角いテーブルと合わせれば角の印象をやさしく和らげてくれる。
主張しすぎることなく、それでいて確かな存在感を持つ椅子です。
見た目だけでなく、実際の使い心地まで含めて魅力を感じられる一脚。
ぜひ一度、その座り心地を体感してみてください。































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