特集:「暮らしに奉仕する」李英才の器たち

UPDATE: STAFF:ユキナ
特集:「暮らしに奉仕する」李英才の器たち

特集:「暮らしに奉仕する」李英才の器たち

UPDATE: STAFF:ユキナ

東西の美の融合

バウハウスの理念に基づき1924年に設立された、ドイツ最古の工房のひとつに挙げられる"マルガレーテンヘーエ"にて、1986年よりディレクターを務める韓国の女性陶芸家、李英才 Young Jae Lee(リ・ヨンツェ)。 韓国とドイツそれぞれで陶芸を学んだ後、ヨーロッパで個人作家としてキャリアを積んだ李さんは、「うつわは人の暮らしに奉仕するもの」という民芸的な思想のもと使いやすく美しい器を作り続けています。 ルーツである韓国の伝統的様式とドイツのモダンデザインの融合によって生まれた、凛とした無駄の無いデザインの器たち。 狂いの無い整ったフォルムは一見無機質な印象を受けますが、ひとつひとつ異なる釉薬の重なりやろくろ跡など、手作りならではの表情から機械とはまた違った人の温もりを感じさせます。

Keramische Werkstatt Margaretenhohe × Young Jae Lee

ディレクターに就任してから約40年、当時工房のスタッフとともに何千通りもの色や形の研究を重ねて生まれた器のコレクションは、今日までほとんど変わることなく作り続けられています。 釉薬の種類は、グレーのような白、青磁のような薄緑、緑、濃緑、黒、オレンジのような茶の全6色。 日の出から日没までを表しているのか、四季を表しているのか、時の流れや自然を連想させる心地よい配色。 この深みのある釉薬が李さんの器の最大の魅力といえるでしょう。

Pick up items " Containers "

韓国の祭器からインスパイアされたと思われる、蓋つきのボウルとポット。通気が良く、適度に湿気を防いでくれる為、いずれもコンテナとして食材の保存用に最適なアイテムとなっております。 この度、そんな李さんの器が祖師ヶ谷大蔵店に計15点、全店合わせると合計41点も入荷!元々ショップで取り扱っていたものをお買取りさせて頂いており、全て未使用品としての販売となります。 ここまでの数を一度にご紹介出来る機会はなかなか無いので、特集記事にまとめさせて頂きました。

蓋つき ボウル

直径19cmは丼ぶりほどのサイズ。スパイスなどの保存容器としてはもちろん、作り置きをする方は常備菜を入れておくのも良さそうです。 調べていると、愛用者の中にはにんにくやしょうがを新聞紙にくるんで入れている方もいらっしゃいました。 一回り大きい直径24cmのサイズは、サービングディッシュとしても。 日本の食文化にはあまりない風習ですが、鍋を取り分けるような感覚で、スープや煮物など汁気のある料理に最適。これは、韓国人である作者ならではの感覚かもしれません。

Φ19cm

Φ24cm

蓋つき ポット

こちらも韓国ならでは。キムチなどの漬物や味噌などの発酵食品にもってこいな蓋つきポット。 ボウルよりも深さがあるので、根菜などの保存容器としてもお使い頂けそうです。 漬物用の壺は、見せるというよりも隠しておくイメージが強いですが、これだったらキッチン周りに置いてあっても悪目立ちしません。空間にスッと溶け込み、程よい存在感を放ってくれます。

最後に

一目で分かるような特徴があるわけではないけれど、東西の空気が混在する多国籍な器だからこそ、日常に溶け込みどんな食材も引き立ててくれる魅力があるのだと思います。 日常の道具として使うために作られていながらも、アートピースのような一点ものの美しさを備えた李さんの器たち。きっと使ってこそ初めて氏のデザインの魅力を実感して頂けるのではないでしょうか。 今回は食事に使う器とは違いましたが、様々なカタチで暮らしに寄り添ってくれることでしょう。さて、皆さんなら何を入れますか? 李英才のアイテム一覧はこちらをクリック! *こちらは、当社が作家の方から直接納入していただいているお品物ではございません。以前に取り扱いのあったショップ様からお買取りさせて頂いた未使用品となり、価格も現在の需要に基づく設定となっておりますこと、ご了承くださいませ。 *商品の在庫状況や詳細につきましては、担当店舗に直接お電話下さいませ。
特集:「暮らしに奉仕する」李英才の器たち

LOCATION

取扱い店舗

ARTICLE記事の一覧