松本民芸家具
f型食卓
たっぷりの文化をデザインに落とし込む“松本民芸家具”。
“和と洋”、“レトロとモダン”。
相反する両者を見事なバランスで感じることのできる逸品のご紹介です。
欧州文化をかたどる国産家具

300年以上の歴史をもつ「松本民芸家具」。
全国に愛好者を持つ“和モダン”を体現したかのような家具デザインは、戦後のうねるような民藝運動のなかで大きく発展しました。
今回は「f型食卓」ダイニングテーブルのご紹介。
心やすらぐ場所をつくる一台です。


隠れた銘木“ミズメザクラ”を使用。
(桜と名にありますが、ピンクの5枚花を咲かすことはありません。)
こちらのミズメザクラを中心に家具の製造を行う松本家具は、そこから漆やラッカーで深い味わいと情緒を出し、唯一無二の色艶を表現しています。

和モダンと言われるのは、この日本らしい木材使いに洋風家具のディティールを加えるからこそ。
ろくろで削り出したかのような意匠を施した脚部は、フランスやイギリスなどの伝統的なターンドレッグを踏襲。
“鹿鳴館”のような文明開化を思わせるような欧風デザインは、個人的に“モダン”を一番強く思わせます。
(レトロとモダンを結び付けてしまうのは、少々矛盾ではあります)

天板サイズは140×80㎝と4人掛けに最適な大きさ。
特筆するべきは高さ約70㎝という点でしょう。
一般的なテーブルの高さは72㎝というなか、低く抑えられ設計です。
日本人の体形というよりかは、日本の家に合ったサイズ感。
限られた土地のなか、縦方向に建築していく日本の低い天井では、少しの差で空間に圧迫感を感じます。
床に近い暮らしをしてきた日本と、テーブル文化の欧州との折衷案と言えるでしょう。

今回ご紹介した「松本民芸家具/f型食卓」、いかがでしたでしょうか。
限られたスペースでこそ輝く、文化的なデザインの効いた逸品です。































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