村上富朗 TOMIO MURAKAMI ダイニングチェア 無垢材 クラフトファニチャー 信州 木工作家 ~モノへの感動は次の世代へ伝わる~

UPDATE: STAFF:よしお
村上富朗 TOMIO MURAKAMI ダイニングチェア 無垢材 クラフトファニチャー 信州 木工作家 ~モノへの感動は次の世代へ伝わる~

村上富朗 TOMIO MURAKAMI ダイニングチェア 無垢材 クラフトファニチャー 信州 木工作家 ~モノへの感動は次の世代へ伝わる~

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Tomio Murakami
Solid wood dining chair

本日は、日本の伝統技法を駆使し、自然と共に生活していると分かる木の安心感と個性豊かな造形美が同居したクラフト家具、信州の名工" 村上富朗 / Tomio Murakami "『 総無垢材 ダイニングチェア 』のご紹介♪

モノへの感動は次の世代へ伝わる

村上富朗氏は1949年長野県生まれの現代日本を代表する木工作家です。元々実家が木工業を営んでいた事もあり、1964年に15歳という若さで既に木工の世界に携わっていました。1975年からは数年おきに渡米し、ニューヨークのキャビネットメーカーにて家具を制作。27歳の時にペンシルベニア州フィラデルフィアのカーペンターズホールでアメリカンウィンザーチェアの名品と出逢い、大きな衝撃と感動が、後の木製椅子の制作への大きな糧となりました。

「自分の夢は、行列のできる椅子屋になること。自分の作った椅子100脚を集めた展覧会を開くこと。」という言葉を残し、若き日より木と向き合って来た同氏は、2011年6月18日に開かれた長野県東御市文化会館の「村上富朗 木の椅子100展」では、113脚もの膨大な作品が立ち並んだそう。

家具の種類の中で最も個性があり「名作が生まれやすい」といわれる椅子のデザイン。そのデザイナーと職人は別々である事も多いですが、名工と呼ばれた村上氏の作る椅子は、アイデアの発案、素材との対話、そして具現化の過程において、想像と実物との間に差異無く生まれ、人の手で生まれた事が分かるクラフト感を感じられます。

夢を叶えたその年の夏に、多くの木工作家に惜しまれつつ永眠されましたが、そのひたむきな造形への姿勢は若手木工作家達へと引き継がれていきます。

こちらは同氏が制作した総無垢材のダイニングチェア。流行の北欧スタイルの様な華奢なフレームとは対照的に、背、座、脚部、そのひとつひとつに木の息吹を感じられる重厚な造りです。各部位を強固に繋げる技術には日本伝統の「割り楔絞め・楕円ほぞ接ぎ」を採用。ほぞ穴は入口よりも出口をわずかに広くつくり、通されたほぞ先の挽き込みに楔を打ち込む高度な職人技法は、その断面も美しく、その仕上げ自体がアクセントとしてきいています。

前脚2本と背もたれから繋がる後脚1本で構成された目を惹く三角構造。背座は身体のラインにフィットする様にカーブを描くものの、それぞれ三角形のシルエットが意識され、彫刻作品の様なリズムのあるフォルムが完成されています。

座面のサイズは広々と。表面はお尻の形に削り取る座繰り加工が施され、クッション材を使用していなくても心地よい着座感を実現しています。対して椅子の顔となる背もたれ部は比較的小顔。背中を委ねる最低限の面積ですっきりと作られており、重厚一辺倒ではない全体のバランスを生み出しています。背もたれは角度の調整が出来るギミックを備え、体格や姿勢に合わせたベストポジションで安定してくれます。

造形美と機能美の均衡により生まれる木工作家の魂を込めたクラフト作品。実用としては勿論、空間を彩るディスプレイとして飾っておくだけでも絵になります。作り手さん自体が亡くなってしまった事もあり、今後巡り合える確率の極めて低い" 椅子の芸術品 "。海外のヴィンテージチェアのコレクションともまた異なる世界を演出する、日本のモノづくりより生まれたワンアンドオンリーの名工の木製椅子です。チェアのコレクションをされている方も、是非一度その美しさを体感してみて下さい!


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