木村二郎氏の本棚
山梨県北杜市。
その豊かな自然に囲まれた「トラックス」はデザイナー木村二朗氏とパートナーである三好悦子さんが作られたギャラリーです。
木村氏は古材や廃材を使った家具や店舗設計などで活躍したデザイナー。
使われなくなった材に命を吹き込み、新たな姿へと蘇らせる同氏の家具は現在も高い評価を得ています。
今回はそんな木村氏が手掛けた本棚のご紹介。USEDの市場でも中々出会えるものではないと思います。
古い材に灯を。
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無駄なものが削ぎ落とされたフォルムが美しく、凛としたものづくり。
木村氏のデザインの特徴です。
今回の本棚もストレートラインを基調とした無駄のないつくり。
シンプルなシルエットながら古材にアイアンベースを合わせ、バイカラーで仕上げられていることで飽きのこない遊び心も添えられています。
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棚板が白、背板はグレーに着色されており涼し気で静かな空間に合いそうな印象。
クラフト感のある塗りは肌触りも良く、敢えて境目を甘い仕上げにすることでとっつきやすさも演出しています。
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足元のアイアンフレームはこの本棚のワンポイント。
柔らかな全体の印象の中に剥き出しのアイアンを差し込むことで生まれた対比が、凛とした佇まいを演出します。
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リズムのある凹と凸が楽しめる側面からのシルエット。
側板は25cmなのに対し、棚板が41cmまで突き出ていることで、前からのみでなく左右からも並べたコレクションをお楽しみ頂けます。
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実はもう1点同じシリーズのものがあったのですが、即ご売約となってしまったため、慌ててこちらをブログに残させて頂きました。
残念ながら木村氏はすでに他界しております。
彼の作品と出会えるチャンスはもうないかもしれません。
この出会いが皆様の暮らしにとって良いものでありますように。
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