建築家 吉村順三 J-Furniture ”Junzo Chair” 1977年 フォールディングチェア 折り畳み椅子 ~建築家の残した稀有な椅子~ 【 買取と販売とレンタルのお店 】

建築家 吉村順三 J-Furniture ”Junzo Chair” 1977年 フォールディングチェア 折り畳み椅子   ~建築家の残した稀有な椅子~ 【 買取と販売とレンタルのお店 】

建築家 吉村順三 J-Furniture ”Junzo Chair” 1977年 フォールディングチェア 折り畳み椅子 ~建築家の残した稀有な椅子~ 【 買取と販売とレンタルのお店 】

J-Furniture Junzo Chair

日本の建築家・吉村順三氏 (1908-1997)

フランクロイドライトのもとで学んだアントニン・レーモンドに師事し、日本の木造建築とモダニズム建築の融合を果たした偉大な日本人建築家のひとりです。同氏の設計である、今年2018年の1月に惜しまれながらも営業を終了した箱根ホテル小涌園はあまりにも有名。吉村順三・前川國男・坂倉順三によって設計された国際文化会館(1955年完成)は2006年に国の登録有形文化財に指定されています。本日はその吉村順三氏が1977年に発表した折り畳み椅子「Junzo Chair」のご紹介です。建築家の残した稀有な椅子

X型のフレームに籐張りの背と座、一枚革のアームレストを携えたモダンな1脚。ライトウエイトなデザインながらレザーの配備によって他の椅子と一線を画す雰囲気を纏っています。今回、籐張り・アーム革ともに張り替えを施工しておりますのできれいな状態ですが、経年によってどちらも良い飴色になっていくことでしょう。

この椅子のもうひとつの特徴がこの折り畳み時にあります。それは畳んだ際のレザーアームが耳のようになる! といったことではなく(それもデザイン上は面白い部分ですが・・・)、その耳を持ち上げるだけで容易に畳めることと、畳んだ時に自立するよう考えらえていることです。折り畳み椅子は基本、畳んだ際に壁などにもたれさせて保管となりますがJunzo Chairはこのまま真っ直ぐに屹立するのです。(撮影時すでにお客様が付いていたため、転倒防止で真っ直ぐ立てた画像を撮れませんでした。)座った時の荷重でアームの張りが保たれるよう設計されるなど、普通の折り畳み椅子と1枚も2枚も違うのです。

背もたれの裏側にはJunzo Yoshimuraのシールが!60~70年代の国産家具でデザイナー名の入った家具というのもちょっとめずらしいですよね。現代のコレクターにとってはすごく嬉しいところでもあります。

信頼できる家具のリペアマンに依頼し、出来るだけオリジナルに忠実な張り替え&修復を行いました。入荷時、レザーは破れ、籐張りは斜めに曲がって張られているなどダメージのあったJunzo Chairですが、このように美しく再生されています。ブナ材ブラックフレームとのコントラストも良い感じです。

現在、吉村順三氏の家具は中村好文氏、丸谷芳正氏、3人のデザインによる”たためる椅子”が受注生産で製造されているようです。この”Junzo Chair”は復刻されておらず、ビンテージアイテムでしか入手出来ません。籐張り・レザーアーム共に新調されておりますので、背と座は籐の弾力性による適度なクッション性、アームはレザーの柔らかなクッション性を有します。折り畳み椅子とは思えないほど快適な座り心地で、コレクターズアイテムではありますが日常で使っていきたい椅子であると思います。この度、2脚が奇跡的に入荷しました。どちらもリペア済の状態です。日本の建築家・吉村順三氏が残してくれたJunzo Chair是非とも手元に置いておきたい逸品です。

建築家 吉村順三 J-Furniture ”Junzo Chair” 1977年 フォールディングチェア 折り畳み椅子 ~建築家の残した稀有な椅子~ 【 買取と販売とレンタルのお店 】

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