Margaretenhohe
李英才の器
食わず嫌いで韓国ドラマを観ていなかったんですが、いまさら『梨泰院クラス』にドはまりし一気観しました。
甘酸っぱい恋愛模様と底知れぬ人間の復讐心を目の当たりにし、心がぐちゃぐちゃになりましたが心揺さぶる作品とはこういったものをいうのでしょう!素晴らしかったです。
恐るべし韓国ドラマ。イメージが冬のソナタで止まってたので、認識を改める良い機会になりました。
さてさて、ドラマはさておき本日ご紹介するアイテムも韓国に所縁のある作家さんのものです。
~何に使うかは人それぞれ~
これらの器を作ったのは韓国の女性陶芸家、李英才 Young Jae Lee(リ・ヨンツェ)。
バウハウスの理念に基づき1924年に設立された、ドイツ最古の工房のひとつに挙げられる"マルガレーテンヘーエ"にて、1987年より代表を務める人物です。
韓国とドイツそれぞれで陶芸を学んだ後、ヨーロッパで個人作家としてキャリアを積んだ李さんは、「うつわは人の暮らしに奉仕するもの」という民芸的な思想のもと使いやすく美しい器を作り続けています。
今回入荷しているのは深い蓋付の瓶(かめ)や、大ぶりな把手のついた蓋付鉢。
いずれも作者のルーツである韓国の素朴な美意識とドイツのモダンデザインの融合によって生まれた、無駄の無い美しいデザインとして完成しています。
韓国青磁のような独特な青翠何かをみるとより韓国感が強く感じられますね。
僅かに個体差はあるものの、機械で成型したかのような丁寧な造り。
ひとつひとつ異なる釉薬の濃淡やろくろ跡など、手作りならではの表情から機械とはまた違った人の手の温もりを感じさせます。
蓋を開けた内側に違う釉薬が掛けられていたりする粋なデザインの個体もあります。
こういった普段見えない部分が凝られていると余計にお洒落に感じますよね。
さて、肝心な用途については残念ながらはっきりしたことはわかりません。
が、ニンニク、ショウガ等 香辛料、根菜類の保存容器として活用されている方もいるようです。
また、大きめの24cmタイプは煮物等 汁物用のサービングディッシュとしても良さそう。
色味や質感含めデザインが優れていますので置いてあるだけでもお部屋の雰囲気が良くなりそうなアイテムです。