岩谷堂箪笥
整理箪笥 5段6杯
日本でも最高峰の和家具として知られる「岩谷堂箪笥」。
その歴史は900年以上前の平安末期にまで遡り、日本が有する伝統工芸を今に継承する 国内でも数少ない存在として「経済産業大臣指定伝統的工芸品」にも指定されています。
まさに一流の逸品であり、本物の和家具をお探しの方にもきっとご満足していただける今回の一点。是非この機会にご覧になっていってくださいませ。
経済産業大臣指定伝統的工芸品「岩谷箪笥」の魅力。
日本が正式に認定した伝統的工芸品であり、更に伝統的産業振興協会が認定した21名の"伝統工芸士"が中心となって製作する「岩屋堂箪笥」。
使われる材料、組み立ての工法や金具部品を作る技法、そして塗装仕上げに至るまでの全てが 伝統に基づく製法によって行われ、製作を行う職人一人一人の技術力の高さにおいても、折り紙付きのものとして知られています。
そんな岩屋堂箪笥は 何処を見渡しても迷いのない、確固たる作風が特徴。
重厚かつ、欅の表情が冴えわたるその佇まい。
直線、曲線、どっしり、ふんわり。
その全てが明瞭で、一点の曇りなく表現されている様には思わず感嘆とさせられる程。
もはや製作技術ではなく "職人芸" の域に達した仕上がりと言えるでしょう。
"欅(けやき)" が持つ生動感溢れる木目、きりりと光を帯びる硬質な木肌。
その唯一無二の表情は 和家具の品格を決定付けるものとして、今や世界的に知られるようになりました。
岩谷堂では樹齢300年以上もの貴重な欅を使用しており、数年寝かせた後、製材した後も木材を雨風に当て、十分な年月を掛けながら少しづつ乾燥させいくという非常に手間暇の掛かる工程が行われています。
贅を尽くした欅材により生み出される圧巻の姿、それは箪笥の細部に宿る緻密な作りをも引き立てているようです。
ふっくらと、華やかに。そして荘厳な風格を醸し出す金具取っ手。
こちらも岩谷堂箪笥を象徴する見所となっており、この金具一つ一つにも、伝統的な南部鉄器の業と、鏨(たがね)によって叩き刻まれた職人の業が込められています。
重厚な一刀一刀で表現される牡丹紋様の鮮やかな存在感は、なんとも優美で奥行き深い仕上がり。
そこには日本の美学がぎゅっと詰め込まれているようで、ずっと眺めていても飽きのこない一点です。
塗装においても一切の妥協がなく、岩手の地で伝統的に培われてきた "拭き漆" による上質な艶と風合いをお楽しみいただけます。
合成漆と異なり、扱いが難しく乾燥にも時間の掛かる事で知られる"本漆"ですが、そんな本漆を一度塗っては 拭き、乾燥させて、また塗っては 拭く・・というのが拭き漆本来の技法。
この作業を幾度も繰り返す事で、木材の風合いを残しながらも美しい艶を持たせていきます。
主に高級食器を仕上げる際に行われるようなこちらの技法ですが、大きな家具で行うとなると・・どれほどの手間と時間が掛かっているのか、想像し切る事さえも難しそうです。
収納の仕様は5段6杯となっており、普段使いで十分に使えるだけの抽斗を揃えた大変贅沢な逸品。
抽斗の内側は良質な桐の無垢材で拵えられ、その品質の高さたるや、手に触れるとその堅牢さが伝わってきます。
一生物としては勿論、ご家族で代々受け継ぐに相応しい名品と言えるでしょう。
旅館のインテリアとしても、存分にお役立ていただけるかと思います。
一流の和家具をお探しの方は是非、この機会にご検討くださいませ。