岩谷堂箪笥
文机 座敷机 書物机
現代のライフスタイルとは一線を画した文机。明治から昭和初期には著名な作家を生んだ和の文学スタイル。
現在のように情報やデータのない時代、当時の多くの作家たちの文学に対する夢や情熱は今以上だったと思います。今回はそんな時代にタイムトラベルさせてくれるような立派な岩谷堂の文机となります。
銀河鉄道の夜ではなく、銀河鉄道な文机
>>この商品の詳細を確認する
宮沢賢治氏の名作『銀河鉄道の夜』に代表するようなとても不思議な旅路も、文学から生まれ現在でも多くの読書家を魅了する作品。
発売は1934年だそうですね。写真や映像も少なく現代のように便利に情報を習得できるインターネットもない時代に描かれた不思議なお話。
本当かどうかではなく、どうやって世界感を言葉にし読み手に伝えるか、私などでは想像もつかないほどの職人作業ではなかったと思わざる負えません。
では本日はそんな文豪たちを支えた日本の文机。こちらは岩手県の伝統工芸 岩谷堂の文机となります。欅の明るく勇猛な木目が目を惹く名品。
欅は耐水性や耐久性に優れた木質を利用し、丁寧に仕上げられた家具。
岩手県のもう一つの伝統工芸と言えば忘れてならないのが、南部鉄器。その南部鉄器の代表的な模様があられ模様です。
その伝統模様を各角などに配した作品です。
抽斗などには桐材が用いられ、高い密閉性が保たれ、書類や現行を湿気などからも守ってくれる机です。
その為、勢いよく抽斗を閉めると他の抽斗が開いてしまう程です。
天板はやや広めに設定されており、ゆったりと机に向き合えるよう配慮されています。当時らしく墨やインクを使ってみるのも良いかもしれませんね。
岩谷堂の歴史は江戸時代の1780年まで遡ると言われています。車箪笥などもこの頃からのようです。
日本独特のスタイルで文学と向き合ってみたくなる老舗岩谷堂の文机。インテリアとしてだけでなくそういった物書きへの情熱を含んだ逸品となります。火鉢や水屋などと和せてレトロな世界観に浸ってみるのも面白いかと思います。