宮崎椅子製作所
ペーパーナイフソファ
「見た目の美しさ、使いやすさ、人間工学に基づいていること、経済的で環境に配慮していること。」
北欧生まれの名作に見られる最大の特徴をデザインのモットーに掲げ、数多くの名作を手掛けたカイ・クリスチャンセン。
美しいだけでは使われず、使いやすいだけでは美しくない。
ましてやそれがあまりにも高価で、且つ環境を壊すような仕様では愛される家具にはなり得ません。
本日ご紹介させて頂くのはこれからも残り続けるかたちを持った一脚です。
美しい理由
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北欧家具黄金期を代表する名デザイナー、カイ・クリスチャンセン。
北欧デザインの特徴である使い心地と美しさの融合を叶えたデザインを手がけ、それらは現代の生活にも色褪せる事無く馴染みます。
今回ご紹介させて頂くのは同氏が1957年にデザインを手掛けたソファ。
印象的且つ美しいフォルム、今尚色褪せない普遍性を持ち合わせた名作、ペーパーナイフソファです。
カイ・クリスチャンセンのチェアデザインの特徴は何といってもシンプルさと美が混合したフォルム。
独創的でありながらも人間工学を考慮したデザインは今尚新鮮に映ります。
伝統的な家具の形態と職人技からインスピレーションを受けていたという事もこの形の理由のひとつの様です。
製作は1969年、四国の徳島で創業した老舗メーカー、宮崎椅子製作所。
熟練の技と精密な機械加工による完成度の高さに惚れ込んだカイ・クリスチャンセンが復刻生産を決めたのが同製作所でした。
技術とデザインを一体にし丁寧に椅子づくりに取り組む。
カイ・クリスチャンセンは実際に何度も工房に訪れこのチェアの復刻を目指したそう。
綺麗なラインを出す為にアームの先端から下部は丸みが足されたそう。
ワイヤースプリングはビンテージ同様デンマーク本国から取り寄せたものが採用されています。
本来のデザインはそのまま、改善すべき箇所は改善し残すべきところは残す。
デザインとデザイナーに対するリスペクトを持って製作されたこのチェアは宮崎椅子ならではのエッセンスを含んで完成されています。
フレームの樹種はブラックチェリー材。
ウォールナットと並ぶ高級材としても知られ他の材には無い美しい赤色が魅力の材です。
ペーパーナイフソファ特有のフォルムを引き立て良い雰囲気を放ちます。
経年変化も非常に楽しみな点でもあります。
古くからの伝統を自らのデザインに活かしながらも強い独創性を組み込んだカイ・クリスチャンセン。
見た目の美しさと使いやすさ、人間工学に基づきながらも経済的で環境に配慮したデザインは今尚美しいデザインとして評価されてます。
そこに加わった宮崎椅子製作所の技術と情熱は不朽の名作に新たな命を吹き込みました。
これからも残り続けるかたちを持った一脚。
美しい理由を持つ名作のご紹介でした。