宮崎椅子製作所
ペーパーナイフソファ
現代のデンマーク家具デザインの父と称される“カイ・クリスチャンセン Kai Kristiansen”氏。
1956年にデザインされた「No.42」をはじめとする数多くの名作は、現在でもビンテージとして世界中で愛されています。本日はそんな同氏の手掛けた家具を日本の技術で復刻した、新たなビンテージの紹介です。
日本で蘇るデンマークの名作
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ご紹介するのはカイ氏が1957年に発表した“ペーパーナイフソファ”。
アームのフォルムからそう名付けられたソファは、ゆったりとした広さながら圧迫感を感じさせない、軽やかなデザインです。
オリジナルから復刻までの月日はなんと50年ほど。1960年代後半以降から生産中止の状況が続く中、2008年に直接カイ氏と契約を結んだ“宮崎椅子製作所”が復刻生産をはじめました。
2010年にはデザイナー本人も日本の工場まで足を運び、デザイナー公認の仕上がりに。高い技術を持つ宮崎椅子製作所とカイ氏は、ソファ以外にも多くの製品を協働で生み出しています。
フレームに使用しているのは、飴色が美しいチーク材。
ペーパーナイフは今でも宮崎製作所で販売されていますが、現在のラインナップにチーク材はなく、中古市場のみで出会えるアイテムです。
フレームの裏には、カイ氏のサインの刻印とシリアル番号が記載されているプレートが。ひとつひとつ受注を受けてから作る、ものづくりへの想いが感じられます。
ファブリックは上品なパープルカラー。ブラックをベースに紫のリング状の糸が立体的に出ており、鮮やかすぎず渋すぎずな色合いです。
インテリアとしてあまり取り入れることの少ないパープルですが、チーク材の艶やかな赤みと落ち着いた紫は相性が良く、和室洋室問わずお部屋に馴染みます。
背面のクッションは2種のウレタンを組み合わせることで適正な硬さに。座面クッションは身体をしっかりと支えるため、堅いチップウレタンを使用し、その上に柔らかいウレタンで層を作っています。
また、オリジナルと同様に座面下にはデンマークから取り寄せたワイヤースプリングを採用。座り心地への追求も抜かりない造りです。
デンマークと日本、昔と今が交じりあって生まれた復刻品。時代や国境を感じさせない普遍的な魅力を持ったアイテムです。是非この機会にいかがでしょうか。