安藤 雅信
銀彩ピューターシリーズ
「安藤雅信」さん
インテリアや、暮らしの雑誌などを読んでいると必ずどこかしらで目にするお名前ではないでしょうか。
そんな私も器に興味を持ち始め、色々な雑誌を読み漁っている時に出会い、
シンプルな形の中に、手仕事が感じられるフォルムやラインが魅力的で、とても印象に残っています。
毎日の特別感
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安藤雅信さんは焼き物の町、岐阜県多治見市に生まれ、武蔵野美術大学彫刻学科を卒業されています。
和洋問わず使用できる日常食器と茶道具や、「結界シリーズ」などの現代美術作品を制作しています。
器としてだけでなく立体としての形の面白さは、彫刻を学んだことにあるのかもしれないですね。
「プロダクト製品にも、手づくりのものにも、使いたいと思うものがない、だからそれらの隙間にあるもの、自分で使いたいと思える何でもない器をつくろうと思った」
そういった思いでスタートした生活用品つくり。
そこから、「美しく、使い続けるほどに心地よく使い尽くすことができる器をつくりたい」と、骨董を研究し始め、出合ったのが17世紀のオランダの軟陶器。
そこに彫刻的な造形をとり入れ、器に余白をもたせたところ、目指していたデザインが生まれたそうです。
今回ご紹介する銀彩ピューターシリーズは、ヨーロッパで“貧者の銀”と言われるピューターの皿に惹かれたのが始まり。
しかしアンティークの金属製ピューターには鉛が含まれており、鉛毒を考えると日常の食器には使えない。
ならば自ら陶器で再現しようと思い立ったそうです。
“タタラ”という石膏型に板状の粘土を押し付けてつくる製法で、正確にたくさんつくることができるろくろとは違い、
美しく有機的な歪みが生まれるのが魅力です。
そこに純銀を焼き付けることでピューターらしさを再現しています。
なんともいえない渋い鉛色のアンティーク感が味わい深いです。
生活に必要なモノには、それにふさわしい機能と美しさが必要、そう仰る安藤さん。
素朴でシンプルの中にも品がある。日常的に使うけれどもどこか特別な、一日一日を大切に生活したくなるそんな器ではないでしょうか。
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