Tendo

Bruno Mathsson High Back Chair

Mitsumasa Sugasawa"HERON" Ottoman Stool

1940年に山形県天童市にて創業した、日本屈指の名門家具ブランド "天童木工 TENDO"。

戦後の国内においていち早く最先端のプライウッド技術を導入し、これまでに皇室や政府機関、一流ホテルに家具を納入してきた他、柳宗理の"バタフライスツール"等、世界的に著名な名作家具を手掛けてきました。

本日はそれぞれ異なるデザイナーが手掛けた銘品2点を、併せてご紹介させていただきます。

2つの銘品が繋がり合う、極上の空間。

どちらも同じファブリックカラーなので一見するとセットのようにも映りますが、これらはそれぞれ別々の人物がデザインを手掛けた作品。

ハイバックチェアはスウェーデンを代表する建築家兼デザイナー "ブルーノ・マットソン"によってデザインされ、オットマンスツールは天童木工のハウスデザイナー "菅澤光政" がそのデザインを手掛けました。

ブルーノ・マットソンと言えば、プライウッドフレームによるチェアやソファ等が非常に有名で、スウェーデン政府から"プロフェッサー"の称号を与えられる等国際的に注目される名デザイナーです。

1974年には訪日に伴い天童木工を訪れており、天童木工が初めて契約した海外デザイナーとしてその名をご存知の方も多くいらっしゃるかと思います。

そんなブルーノ・マットソンが天童木工とコラボレーションすることで生み出された「ハイバックチェア」は、なんと言っても包み込まれるようなその座り心地の良さが特徴。

デザインとしても唯一無二の造形美を持つ逸品で、人間工学を基に形作られたフォルム。

使い手に対し細部にまで配慮した独自の設計により、極上の座り心地をお楽しみいただけます。

粘り強いプライウッドの性質を活かした無駄の無いフレームワーク、片手で動かせるほどに軽量である点も特筆すべきポイントです。

そしてこちら「ヘロン HERON オットマン スツール」は、天童木工の開発部長として長年天童木工を支えてきた "菅澤光政" によってデザインされた一脚。

同氏はプライウッドを製造する為の"多方向プレス機" や "マイクロウェーブ加熱成形装置"を独自に開発する等、天童木工の要とも言える家具製造技術を生み出してきた第一人者で、更にはカタログの製作や海外デザイナーとの交渉等も行っており、天童木工の歴史を語る上で欠かせない人物として知られています。

凛々しく佇むそのフォルム、見所はなんと言っても無垢材とプライウッドを巧みに組み合わせた"コマ入れ成型"によるベースフレームで、非常に高度な技術によって製作された、タフな状況にも耐える堅牢性の高さが特徴です。

天童木工の技術の粋が集められたとも言える作品で、なんとも菅澤光政らしさが光る一脚と言えます。

（画像は天童木工のアイテムが沢山入荷した時の1枚。どれもが丁寧で、使いやすい軽さを備えています。）

さて、同じ天童木工を軸として重要な繋がりを感じさせる両者ですが、ブルーノ・マットソンが来日した際に2人は天童木工の社内で会い、直接話をしたことがあったそうです。

それから長い時を経て、こうして2つの銘作が同じファブリックカラーで出会うというのも、なかなか素敵な機会ではないでしょうか。

実際にこちらの両者をセットにして座ってみると想像以上の快適さで、身体を起こした状態なのに横になって眠る時のようなリラックス加減で寛ぐことができます。

横になってしまうと周りが見渡せないと思うのですが、こちらは完全にリラックスした状態で周りを自由に見渡せるのでなんだか不思議な感覚に。

腰の中心からアームレストの先に至るまでがぴったりと身体にフィットしてくれるので、座り疲れが全くなく、いつまでもこのまま座っていられそうな気持ちにさせてくれる心地よさです。

ヘッドレストを留めるレザーバンド等、贅沢なディティールも嬉しいですね。

オットマンスツールのシートもふっくらとしたファブリックで仕立てられておりますので、単体で使用した際に上質な座り心地をお楽しみいただけます。

2揃えていただければ普段のあらゆるシーンで重宝するアイテムとなってくれることでしょう。

如何でしたでしょうか。

ホームユースから別荘用家具として、店舗用インテリアにも最適な逸品となっております。

"特等席"とも呼ばれるその座り心地を、是非この機会にお楽しみくださいませ。