TENDO OMBRE CHAIR

本日は、ル・コルビュジェと共に活躍したフランス人女性デザイナー" シャルロット・ペリアン "の傑作" 天童木工 / TENDO "『 オンブルチェア 』のご紹介♪

厚みの歴史

>>この商品の詳細を確認する 同作は1955年、東京と大阪高島屋で開催した「コルビジェ・レジェ・ペリアン展」で発表され、黒染色仕上げで出品されました。「オンブル / OMBRE」とは「影」の意味で文楽の「黒子」からヒントを得て作られた椅子と云われています。 座面や脚を組み合わせる従来のチェアとは異なり、一枚の成型合板から切り取り成型する曲木技術による有機的なフォルムが特徴です。適度な撓りにより、高い耐久性を可能にするプライウッド技術。釘やボルトを一切使わない為、金属の無機質な印象が無く、木のナチュラルな質感やプライウッドならではの曲線美を最大限に活かせる造りとなっております。 1953年にデザインされた最初期の厚み10ｍｍのものは耐久性が弱く殆どが壊れてしまったそうです。再現不可能に近い" 薄さ "への拘りは、後にそれはハードウェア商会が日本屈指の曲木家具メーカー天童木工に依頼したことで14ｍｍで再現されました。（当時天童木工は16mmでの製造を提案しましたが、厚みに関しては妥協しなかったそうです。） ”天童木工”は1940年に山形県天童市にて創業した日本屈指の家具メーカーで、柳宗理のバタフライスツ―ルや剣持勇のカブトチェア等、日本のインテリア史に残る数々の名作を誕生させ、皇室や、政府機関、公共施設、帝国ホテルを始めとする一流ホテル等にも家具の納入実績を誇ります。 オンブルチェアは、後年1996年に復刻生産され2005年に廃番となったモデルは17cmで、そちらも既に現存数が限られておりますが、こちらは最初の復刻として1977年から2年間だけ製造されたと云われている14mmのもの。厚みは勿論の事、カラーも希少なレッドカラーです。 近年ではカッシーナ社でも復刻されておりましたがそれも廃番となりました。全モデルが廃番となった今、オンブルチェアの歴史を知る上で、それは「厚み」の歴史といっても過言ではなく、14mmのものは特にコレクタブルアイテムとして手に入れたいデザイナーズチェアです。 今回はご紹介の前に完売してしまいましたが、同作は勿論、天童木工製品は高価買取対象商品となりますので、お買取りご希望の方は、是非「見積依頼メールフォーム」よりご連絡下さいませ！