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Landi Chair
イームズやアルネヤコブセン、ロビンデイ。
座り心地とデザインの良さが伴う一体型のシェルを持った椅子の開発はデザイン界に大きな影響を与えました。
本日ご紹介させて頂くのはそれら以前に誕生した隠れた名チェア。
20世紀のデザイン史の中で重要な存在のひとつとして認知される一脚のご紹介です。
美しく新鮮なかたち
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独立したベース。
背と座が一体となったシェル。
今日のクラシカルスタイルではありますがその元祖と言われているのがこのランディチェアです。
全てのパーツはアルミニウム素材を自在に加工し形作られたもの。
無駄の無い造形と素材特有の気品ある佇まいは非常に印象的です。
これは特徴的な形を実現する為の最適な素材と技術革新の融合によって開発されました。
デザインを手掛けたのはスイス出身のハンス・コレー。
1930年代に独学で金属やワイヤー加工に取り組み、その技術を持って家具や工業製品を手掛けていたそう。
ランディチェア誕生は同氏がバウハウスで学んだのちの1939年のこと。
スイス国際博覧会の為にデザインされたのがこの名チェアでした。
シェルには91個の穴。
視覚的な軽やかさと軽量化、快適な柔軟性、水抜きを担っています。
脚は一本のアルミニウムパイプがプレス加工されたもの。
強度を高めると同時にアームの役割を兼ね備えます。
非常に堅牢な点もこのチェアの魅力。
屋外の使用にも適しており、6脚までスタッキングが可能です。
ミニマルで洗練された美しさは色褪せる事無く、まさにロングライフデザインのひとつとして認知される名プロダクトです。
国内での認知度はお世辞にも高いとは言えないランディチェア。
しかしながら本国のスイスでは切手のモチーフに採用されていたりと、非常に重要な存在であることが分かります。
美しく新鮮なかたち。
誕生から80年以上経った今でも色褪せない名作は一切の退屈を感じさせず、ロングライフデザインたる所以を放ってくれます。