vitra

Standard chair

20世紀を代表する名作チェアとしてその名を知られる「スタンダードチェア Standard chair」。

その革新的かつ普遍的なデザイン、機能美溢れる佇まいは半世紀以上の時を経た今でも多くの人にとっての"スタンダード"であり続けています。

本日は、オーク材シートに"ジャパニーズレッド"カラーの脚部が映える、日本人にとっても魅力的な一脚をご紹介致します。

奥行き深い趣をプラスした、世紀の名作チェア。

フランス・パリの出身で、世紀を代表するのプロダクトデザイナーとして知られる " ジャン・プルーヴェ Jean Prouvé "。

プルーヴェ氏は建築における素材の探求や技術革新を生涯に渡って行い、解体可能なプレハブ建築の設計、建築物の工業化に大きく貢献した事から、デザイン史上でも重要な人物の一人として知られています。

巨匠"ル・コルビュジエ" や "シャルロット・ペリアン"と共に 現代芸術家連盟 "UAM" を創立した事でも有名で、家具においてはそのデザインを行うと同時に製作までもを行う等、エンジニアとしての力量の高さも高く評価されています。

こちらは、プルーヴェ氏が手掛けた作品の中でも代表作として知られている「スタンダードチェア Standard chair」。

三角形の後ろ足がアイコニックな佇まいを醸し出す一脚となっておりますが、これは椅子という道具が持つ"後脚に最も負担がかかる"という本質を見事に捉えたデザイン。

椅子として安定感のある快適な座り心地、そして堅牢性までもが"機能美"として姿形に落とし込まれたそのデザインからは、建築を手掛けるプルーヴェ氏ならではの美観を伺う事ができます。

デザインされたのは1934年。

シンプルなカーブを描くプライウッド製シート、スチール製の脚部はその造形から見る角度によって立体感を増し、多彩な表情を生み出しているようです。

当時はプライウッドとスチールを組み合わせたデザイン自体が非常に画期的であり、その後のチェアの在り方にも大きな影響を与えたと言われています。

スイスの名門"Vitra ヴィトラ" 社によって2002年に復刻されてから、これまで実に多彩なカラーナインナップで作られてきたスタンダードチェア。

俳優のブラッド・ピットやデザイナーのマークジェイコブス等、多くの著名人もコレクションしているという話でも有名です。

こちらは数あるカラーラインナップの中でも、脚部が「ジャパニーズレッド」となっており、朱漆を思わせる奥行き深い色彩感は、まさに "日本の赤" 。

上質なオーク材のシートと絶妙にマッチしており、洋室には勿論、和モダンな空間にも映えるハイセンスな逸品です。

今も尚進化を続けながら、唯一無二の存在感を放つ「スタンダードチェア Standard chair」。

 定価は￥116,000-となっており、コレクションには勿論、ホームユースから店舗用インテリアまで、空間を魅力的に彩ってくれることでしょう。

とっておきの一脚として、是非この機会に如何でしょうか。