Vitra
colonial table
ミッドセンチュリー家具。
今までにない流線形を用いた、デザイン性に富んだ名作が数々生み出されました。
デザインと実用性。
たった二つの両者の共存を実現すべく、多くのデザイナーが試行錯誤の日々を送り挑戦してきました。
優秀なデザイナーが緻密な設計と努力を施し生まれた、血と涙の結晶。
今回入荷したプロダクトは、両者の共存に成功した逸品です。
コロニアルテーブル。
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スイスで活躍した建築家兼、家具デザイナー ”ハンス・ベルマン氏” 。
近代建築の巨匠ミース・ファン・デル・ローエの元で腕を磨き独立。
手掛けた作品は、公共施設を初め万博やレストラン、学校で使用されるなど、その鬼才ぶりは多くの人に評価されています。
様々な建築や家具を生みだしたスイスモダンデザインの名匠と呼び声高い人物です。
1948年にベルマン氏がデザインした『コロニアルテーブル』です。
当時はアメリカのKnoll社から販売されていたようですが、惜しくも生産終了。
が、2000年代の一時期に再度Vitraから復刻販売されました。
今回は紹介するのはそのVitra社のアイテム。
Vitra社製のものも現在では廃番となっており希少なプロダクトです。
モダンでありながらどこか軽やかな佇まいのプロダクト。
ナチュラル円形天板とブラック3本フレームの共存は、スタイリッシュながら有機的で特異な表情を放ちます。
互いに交差するような3本脚。
シンプルな作りですが、力の作用や構造を理解した建築家ならではの業が垣間見えます。
天板に3つの穴。
3本脚の先端を差し込む形でバランスを取ります。
3本脚はウッドにブラックペイントが施されているため、非常に軽量。
普段使いを考えている方なら大きなスペースが必要となった際には天板と分解し折り畳み収納可能。
反対に普段は使わず来客用に収納しておくのも可。
シンプル・造形美を両立しつつフレキシブルな一面も持つ逸品でした。
自由なフォルム。
実用性も兼ねたプロダクトは、並々ならぬ努力と時間が掛けられています。
コロニアルテーブルもその一つ。
道具や家具という枠に収めるのではなく、芸術品として認識していきたいアイテムでした。