Vitra
Aluminum Group Management chairs
今日は朝から凄まじい雨ですね。こんな日は、なんとなく気分までどんよりしてしまいます。
皆さんは、そんな気分をリフレッシュするために何か実践していることはありますか?
私は、必ずではありませんが、いつもより丁寧に部屋を掃除したり、簡単な模様替えをしたりしています。
同じ空間でも、家具の配置を少し変えたり、小物の置き場所を見直したりするだけで、不思議と空気が変わり、気持ちまで晴れやかになることがあります。
本日は、そんな「少しの違いが生み出す新しい魅力」にちなんで、同じデザイナーが手掛けた同じプロダクトでありながら、メーカーの違いによって異なる表情を見せるチェアをご紹介します。
同じデザイン、異なる表情

今回ご紹介するのは、1958年の発表以来、半世紀以上にわたり色褪せることなく愛され続けている名作「アルミナムグループ マネジメントチェア」。
デザインを手掛けたのは、シェルチェアでも知られる巨匠、チャールズ&レイ・イームズ夫妻です。
アルミナムシリーズは、当初屋外用チェアとしてデザイン・設計され、アルミダイキャストとメッシュで構成されていたと言われています。
実業家J.アーウィン・ミラー邸を設計していた建築家エーロ・サーリネンが、イームズ夫妻へ屋外用チェアの開発を依頼したことが誕生のきっかけだったそうです。

発売後、屋内での需要が高まるにつれ、当初のメッシュ仕様からファブリックやビニールレザー、リアルレザー張りへと展開され、より洗練されたシリーズへと進化しました。
イームズの堅いシェルチェアとは異なる発想から生まれたオフィスチェアの原点とも言われており、発売から数十年が経った今なお、大きなモデルチェンジを必要としない完成度の高さを誇っています。

さて、今回入荷した一脚。冒頭でお話しした「少しの違い」とは、製造メーカーの違いです。
市場で見かけるものや、imptionでもこれまでご紹介してきたものの多くはハーマンミラー社製ですが、今回入荷したのはヴィトラ社製の一脚。
イームズ製品はメーカーごとに販売権が分かれており、ヴィトラ社はヨーロッパを中心に製造・販売を担っています。
現在、日本の正規代理店ではヴィトラ製アルミナムチェアの取り扱いはなく、中古市場で見かけるのみですが、調べてみると2000年前後のごく短い期間だけ国内でも販売されていたようです。

基本的な構造やデザインはハーマンミラー社製と共通していますが、メッシュの素材やフレームの仕上げなどに違いがあります。
ハーマンミラー社製の多くはアルミバフ仕上げですが、ヴィトラ社製はフレームやアームレストにクロームメッキを採用しており、よりクリーンでシャープな印象です。
シートには約5cm間隔でリブステッチが施され、マットな質感と上品な光沢を併せ持つレザーは、しっとりとした肌触りで落ち着いた雰囲気を演出します。
流れるような曲線を描くフレームと、控えめな輝きを放つクローム仕上げは、どの角度から眺めても美しく、洗練された高級感を感じさせます。

洗練された佇まいはもちろん、座り心地もこのチェアの大きな魅力です。
継ぎ目のない一枚張りのシートをテンションをかけて支えることで、身体を包み込むような「シッティングポケット」を形成。
身体の動きに合わせてしなやかにフィットし、長時間座っていても快適な座り心地を実現しています。
どの角度から眺めても美しいそのシルエットは、デスクチェアという枠を超え、一つのインテリアとしても存在感を放ちます。

映画やドラマ、雑誌など、さまざまなシーンで目にする機会の多いアルミナムチェア。
ホームオフィスはもちろん、ダイニングやリビングなど、どんな空間にも自然に溶け込みながら上質な雰囲気を演出してくれる一脚です。
メーカーや仕上げが異なるだけで、同じデザインでもまた違った魅力を楽しめるのも、このチェアならでは。
無駄を削ぎ落としたミニマルなフォルムと、唯一無二の座り心地を兼ね備えた名作チェアを、ぜひこの機会にご覧ください。































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