VERPAN
VP Globe 40
アポロ11号が打ち上げに成功し、人類が初めて月に到着した記念すべき1969年。
映画ならキューブリックの『2001年宇宙の旅』、音楽ではデヴィッドボウイの『スペースオディティ』など、エンターテイメント業界でも宇宙を舞台にした名作がたくさん生まれ、まさに人類の関心事として、多くの人々が宇宙に思いを馳せていた時代。
スペースエイジデザインの色褪せない傑作もこの年に生まれました。
訪れなかった未来のパラレルなイメージ
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デンマークのデザイナー"ヴェルナーパントン Verner Panton"は、クラクラするような色彩感覚と流線形デザインで一度見たら忘れがたい名作を多く生み出しました。
同時代に巻き起こった『サイケデリックムーブメント』に接近したかのような、非現実感ある世界観はいつ見ても刺激的ですね。
今回ご紹介するのは、時代に共鳴した1969年の傑作"グローブランプ GLOBE LAMP"です。
球体のアクリルシェードの中には5枚のリフレクターが煌めき、それらが光を反射しながら拡散する姿は、地球(=グローブ)と名付けられたのも納得の佇まい。
レッド、ブルー、ホワイトのペイントが鏡面仕上げのアルミ製リフレクターに反射する様は、本当にこういう惑星があるのではないかと思わせるほど美しいですね。
リフレクターは細いボールチェーンで繋がれ、無重力空間に漂っているよう。有機的な要素を排しているにも関わらず、チーク材の北欧家具とも相性が良いのが本当に不思議です。ダイニングテーブルの上に、ぽっかりと浮かんでいたら素敵じゃないですか?
光源(電球)が直接目に入らないよう計算された構造は、ポールヘニングセンの名作照明『PH5』にも通じる優しい配慮が伺えます。こういった灯りへのこだわりは、北欧プロダクトの素晴らしさを再認識させてくれます。
スペースエイジの起こりから50年以上が経っても、我々はいまだにタイヤのある車に乗って、当時とそれほど変わらない服を着て生活しています。
エイリアンと光線銃で戦うことも、ワープゾーンでひとっ飛びする未来も訪れなかったけど、ポジティブな未来のイメージに熱狂していた時代のエネルギーは、今でも素晴らしいデザインから感じることが出来ます。
パントンが作り出した小さな惑星。スペースエイジの傑作をお部屋に浮かべてみませんか?