onecollection Pelican chair with buttons
当時の北欧デザインとしては異端とされながらも多く名作を生み出したデザイナーがいます。彼の名は『Finn Juhl / フィンユール』。デンマークモダンデザインの父【 コーア・クリント 】に師事したボーエ・モーエンセンやウェグナー、ポール・ケアホルムなどの巨匠が作り上げた本流とは別の道を行き、独特の発想と造形力で全く違ったデンマークデザインの在り方を示した人物です。今回はそんなフィンユールが王立芸術アカデミー卒業後僅か6年でデザインした名作チェアが主役。インプションでも正規品は初の入荷となりますので是非ともご覧ください。
フィンユールだから実現できた芸術家具
モデル名は『 FJ4001 』。通称ペリカンチェア。名前の通りペリカンが羽ばたく瞬間を捉えた、造形が美しい一品です。生地はデンマークのテキスタイルメーカーkvadrat / クヴァドラのものを採用。グレーの本体はHallingdal / ハリンダル、クッションのレッドはTonica2 / トニカ2とどちらも非常に触り心地の良い生地となっています。 王立芸術アカデミー卒業後、建築家としての道を選んだフィンユール。彼は建築業の傍ら家具デザインも行い、晩年には本業である建築よりも家具デザイナーとして名声を得ることになります。デザイナーとしての評価が高いなか、実は家具作りに関する技術を有していなかったフィンユール。そんな彼には頼もしい相棒がいました。 相棒の名前は【 ニールス・ヴォッダー 】。 家具職人の最高位として位置づけられる『 スネーカーマスター 』の持ち主として知られています。デザインを手掛けるのはフィンユール、それを実現し造形する役目を担ったのがニールス・ヴォッダーです。職人としての確かな技術を持ち合わせていた彼だからこそ、フィンユールの創造する、危うさも備えた繊細で芸術的なデザインを実現できたのですね。 今回の入荷は【 one collection / ワンコレクション 】のもの。座面の裏にはコインプレートが御座います。これは2001年に復刻を果たして以降のペリカンチェアにつけられているもので、比較的新しいものという指標にもなりますね。 脚部にはウォールナット無垢材を採用。先が丸い円柱状の形は本体の流麗な曲線と相まって全体を優しく、遊び心のある印象に仕上げています。座り心地も抜群のペリカンチェア。見た目とは裏腹に安定感があり、包み込まれるような頼もしい座り心地をご堪能頂けます。クッションは柔らかく、背もたれのしっかりとした感触とのギャップがクセになりそうです。 ペリカンチェアの入荷は非常に稀ですが、今回は2点同時の入荷が叶いました。もう1つは現在祖師谷大蔵店に御座います。どちらも美品と呼べる良コンディションでのご紹介となっていますので、皆さま是非ともお店に足を運んで実際にご覧になってみて下さい♪----------------- SPEC -----------------
Item number: RF26-03
Size: W85 × D76 × H68 (SH37) cm
Price: SOLD OUT
詳しい画像やコンディションは
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