Les Arcs Chair
これまでに生み出された多くのチェアデザイン。
意図や哲学は違えどそれらは空間に設置され使われることで完成します。
用途や場所に応じて異なる形状は建築のひとつとなり椅子一脚でその景色を思わせます。
本日紹介させて頂くのもまた決められた空間の為に存在した一脚。
とある場所だけに佇んだ名チェア。
デザインの概念を超えた美しい構造とフォルムを持つ名チェアのご紹介です。
匿名の美
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フランスの建築・家具デザインを代表する名デザイナー、シャルロット・ペリアン。
多くの名デザインを生み出した彼女はある大仕事を手掛けたことでも知られています。
モンブランに面した広大なゲレンデを持つ名リゾート“レザルク”。
装飾を行わず必要性と用途に応じた緻密な設計で構成されたレザルクは彼女の概念により完成されたもの。
彼女はこのリゾートの開発を20年かけて統括したのです。
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カラフや積み上げられた皿の山の高さ等のバランスにまで配慮していたシャルロット・ぺリアン。
レザルクは完璧なまでに計算しつくされたあまりにも美しい空間でした。
そんな空間だけに設置されていたチェアがこのチェアでした。
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設計統括に加え内装や家具、調度品に至るまでの殆どを手がけたプロジェクトでレザルクの施設内用に彼女がセレクトしたと言われているレザルクチェア。
妥協を許さないぺリアンにこのチェアはよほど特別に映ったのでしようか。
曲げられたスチールパイプにリベットでしっかりと止められた頑丈なレザーシート。
着座時にシートがフレームに吊り下がる構造はシンプルながら個性的。
スタックできる機能性をみても素晴らしいプロダクトデザインといえます。
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イタリアで生産されていたといわれるレザルクチェア。
一般に向けて販売されることはありませんでした。
こうした背景がレザルクチェアをより特別なものに仕上げたのでしょう。
しかし多くのファンやコレクターを持つレザルクチェアの魅力はレアリティの高さではなくチェア自身にあります。
チェアデザインの枠組みを超えた、圧倒的かつ芸術性の高いデザインと佇まいは他のチェアに無い美しさを持ちます。
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時に謎を含むデザイン。
この世界には誰がデザインしたものなのかも知られず使われているもので溢れています。
これもデザインの運命なのかもしれません。
確かにそこにあった、完璧の中に佇んだ素晴らしいチェア。
この説明だけで十分です。
匿名の美のご紹介でした。
Les Arcs Chair A
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Les Arcs Chair B
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