北欧を代表する2人のデザイナー
デンマークの老舗照明器具メーカー、ルイスポールセン/Louis Poulsenを代表する2人のデザイナーの照明が入荷しましたので、ご紹介させていただきます。
ルイスポールセンは「形態は機能に従う」というスカンディナヴィアデザインの伝統にもとづくものづくりをしています。
そのデザインは温かみのある自然な光と、それを生み出す有機的な形態を提供し続けています。
ルイスポールセン Louis Poulsen
PH5 plus ペンダントライト
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まず1つ目にご紹介するのは北欧を代表するデザイナー、ポール・ヘニングセンデザインのPH5です。
こちらは同氏が手掛けた数多くの照明の中でも最も有名な作品です。絶えず白熱電球の形状やサイズを変える電球メーカーへの挑戦として、1958年に開発されました。
発売後から60年以上が過ぎましたが、その後様々なカラーバリエーションも生まれています。
光の質の事を第1に考えて作られたこの照明は、そこから生まれた形状もさることながら使う人のことを良く考えた機能があります。
照明でも車のハイビームでもなんでも光が直接目に入ると「グレア」と呼ばれる不快感や眩しさを引き起こしてしまいます。PH5はそれを防ぐためにシェード部分と内部の反射板にそれぞれ工夫が凝らされています。
シェード部分は光を反射される効果を持つ「対数螺旋」と呼ばれる独特なカーブの形状のシェードが3枚使われています。このシェードによって光が均一にシェード内に広がり、直接的に光が目に入らないようになっています。
そしてまた、このシェードの大きさが直径50cmであることからPH5という名前が付けられたようです。
内部の反射板には青と赤に塗装する事で2つの色が混ざり合い紫色の光が生まれます。この紫の光は目に対する刺激の強い黄色と緑の光を弱め、刺激の弱い赤と青の光を高める効果があります。
この照明は極限までは目に入る光の事が考えられているので暖かさと爽やかさを感じることが出来ます。
そしてこれらのデザインがグレアフリーデザインと呼ばれています。
ルイスポールセン Louis Poulsen
AJ ウォールランプ
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2つ目にご紹介する照明も北欧を代表するデザイナーであるアルネ・ヤコブセンによってデザインされた照明です。
こちらの照明は1957年にコペンハーゲンのSASロイヤルホテル(現ラディソンコレクション)のためにデザインされました。
このSASロイヤルホテルはアルネ・ヤコブセン自らが建築から家具や照明、ドアノブ、カトラリーと、何から何まですべてをデザインしてしまったという世界初のデザインホテルです。
彼のアイコンの様な作品であるドロップチェア、スワンチェア、エッグチェアもこのホテルの為につくられました。
1960年のホテルオープン時、ロビーにはステンレススティール製のAJウォールが、一列に美しく配置されていたようです。
残念ながらその写真を見つける事は出来なかったのですが、AJ ランプはホテル内の複数のエリアに配置されていたようで、机を照らし出す、当時のAJ ランプの姿を見ることが出来ました。
スタイリッシュな見た目ながら優しく横に広がっていく光がとても印象的でした。
無機質な素材感と色味ながら、今にも首を左右に振り出しそうな有機的な印象も併せ持ったライト。
シンプルな見た目ながらしっかりとした存在感があります。
機能面でもシェード部分は上下60度、左右に120度可動させることが出来るのでお好きな位置に光を持っていくことが出来ます。寝室や書斎用にいかがでしょうか。