Louis Poulsen
PH5 Mini
回転すしのシャリ小さめとかラーメン屋さんの半チャーハンとか、個人的にはミニサイズってありがたいものです。
それから、アルテックやカリモク60のガチャガチャみたいに、実際は大きいものが小型化すると可愛いものです。
小さいからこその魅力。このアイテムにもたくさん詰まっていました。
直径30cmの存在感
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1958年に発表された、Poul Henningsen(ポール・ヘニングセン)の名プロダクト「PH5」。デンマークデザインにおける傑作照明です。
「自然の陽光の色こそ生活に真の豊かさをもたらす」と考えた同氏による光のデザイン力に、今さら説明は不要でしょうか。
太陽の温かみをもつ赤と爽やかな空の青の2色の内部構造。自然なグラデーションで光を反射させる巻き貝のカーブがもつ対数螺旋シェード。
この世界的なデザインをルイスポールセン社はレガシー(遺産)と位置づけ、長年大切に扱い続けてきました。
そして、誕生からまもなく60年を迎えようとしていた2017年。現代的なライフルタイルにフィットした製品をと、ペンダントサイズを初めて変更させます。
光と影の黄金比を実現する構造はそのままに、メインシェードの直径を30cmに小型化したのです。
ミニになってもヘニングセンの精神は受け継がれ、周りをぼんやりと真下を温かく照らす光はまるで黄昏時のよう。
小さくなったことによってコンパクトな食卓にも設置できるようになり、また程よいサイズが主張しすぎず、圧迫感なく複数並べられるようになりました。
さらに、今回入荷したのは豊富なシェードカラーの中でもよりクリーンで洗練された印象を与えるグラデーションブルー。
上から下へ薄くなる青は、澄み渡る空の色。黄昏の光と真昼の青の対比が、ヘニングセンの求めた自然の陽光を体現しているようにも感じられます。
もともとメインシェードの直径が50cmであったことから「5」と名付けられたこの照明。その所以をリサイズするには、相当の勇気がいったに違いありません。
それでも、30cmになってもその存在感に何ら変わりはなく、ミニは新たな可愛らしさと取り入れやすさを身につけました。
光と影と澄み切った青。わずか30cmが最も自然に近いヘニングセンの理想の光をもたらしてくれます。