ルイスポールセン Louis Poulsen PHコントラスト PH Kontrast ペンダントライト ポール・ヘニングセン デンマークビンテージ 北欧照明 希少 ~巨匠のやりたかったこと~

UPDATE: STAFF:れい
ルイスポールセン Louis Poulsen PHコントラスト PH Kontrast ペンダントライト ポール・ヘニングセン デンマークビンテージ 北欧照明 希少 ~巨匠のやりたかったこと~

ルイスポールセン Louis Poulsen PHコントラスト PH Kontrast ペンダントライト ポール・ヘニングセン デンマークビンテージ 北欧照明 希少 ~巨匠のやりたかったこと~

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Louis Poulsen

PH Kontrast

築50年の四畳半に住んでいた頃、壁にスイッチの類が無く電球を捻って灯りの点け消しをしていました。 捻りやすいようシェードのない裸電球で生活していたのですが、時代は平成後期、売っているのはLED電球ばかり。 当時は色温度という概念をわかっておらず、色温度の高い(=白い)電球を間違えて買うことも。取り付ければ部屋はさながらイカ釣り漁船。 買い替えるお金もなく、雰囲気もへったくれもない狭い四畳半で己の無知と貧乏を呪いながらイカは床に就いていました。 後にリモコンひとつで調光できる照明の存在を知って愕然とした記憶があります。

巨匠のやりたかったこと

>>この商品の詳細を確認する 近代照明の父と呼ばれるPoul Henningsen〈ポール・ヘニングセン〉が手掛けた、Louis Poulsen〈ルイスポールセン〉のPHシリーズ。PH5やPH Snowballに代表される「対数螺旋」を用いた独特な形状のシェードが特徴的。 この形状はグレア(不快な眩しさ)の排除のため。暖かく柔らかい光を発する照明を実現するためのヘニングセン氏のこだわりが見てとれます。 1958年から1962年の4年物もの歳月をかけてデザインされたPH Kontrast〈コントラスト〉はそんなPHシリーズの中でも氏の最高傑作とも称されます。 一目見て印象的なのはそのシェードの数。その枚数なんと10枚! PH 4/3に代表される3シェードシステムは3枚、PH Snowballで8枚、と聞くとより多さが伝わると思います。しかし、グレアを取り除くことが目的であるなら、これほどのシェードの枚数と開発期間は必要ありません。ヘニングセン氏の実現したいこととは何だったのでしょうか。 Kontrastは電球の取付位置を上下に調整することができます。ランプの上部にある金属部分は、電球を上下に調節するためのもの。 この上下する電球を隠すために10枚という数のシェードが必要だった訳です。シェードを何重にも重ねて光を反射させ、PHシリーズお馴染みの柔らかく拡散性のある光を作り出しています。 各シェードには、白・青・オレンジの塗装とポリッシュ仕上げの4種類のフィニッシュが施されています。電球位置を下げるとオレンジの反射が強まり色温度の低い色調に、位置を上げると青の反射が強まり色温度の高い白に近いような色調に変化します。 この調光機能こそが氏の実現したいものだったわけです。照明の名前であるコントラストもこの機能が由来。 当時から色温度に着目し、手動ながらも調光機能を備えている照明を作った氏の鋭感にただただ感服するばかり。 灯りを点けると空間にスッと溶け込むような、包み込むような、温かく優しい光をお楽しみいただけます。 ホッとするような空間の主役になってくれそうです。 複雑な構造と130もの製造工程など、製造コストが高すぎたため1991年に製造中止になってしまいました。ヘニングセン氏のこだわりを感じられる逸品ですが、復刻でも生産されておらずビンテージ品のみ手に入る状態です。 その構造の複雑さは1962年の発表当時ルイスポールセン社内報にて、製造コストの高さとそれによる販売価格の高さに対して氏の謝罪の旨の文章を掲載したエピソードがあるほど。 フィン・ユールやボーエ・モーエンセンが自邸で使用していたなど、そのクオリティと評価は折り紙つき。 間違えた色の電球を買っちゃっても(ある程度)大丈夫です。 巨匠の理想を体現した希少な照明、ぜひその光に触れてみて下さい。

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