LYON FACTORY STOOL

先日、久しぶりに使っているピアノの調律をしてもらいました。 3年ぶりと、ちょっと期間が空いてしまったのですが調律師さん曰く他のメーカーのピアノと比べると狂いは少ないとの事。 私が使っているピアノは音叉を重ねたロゴマークの国産メーカーものだったのですが、今では所得の上がってきている東南アジアのほうで大人気だとか。弾き手のイメージが素直に音に出る再現性、狂いの出にくい堅牢な作り、そして価格に納得できる高品質。 弾き手がしょぼければ宝の持ち腐れという話は何処かにしまっておきながらも、安心できる作りの有難さを感じた出来事でした。 本日のご紹介は、そんな作りに始まり作りに終わる、ある意味ピュアなアイテム。 宜しければ最後までご覧くださいませ。

気兼ねなく使える、美しくなる

>>この商品の詳細を確認する 今回のご紹介はリオン社（LYON）のファクトリースツール。 リオン社は1901年にアメリカはシカゴ近くのオーロラ市に設立したメタルファニチャーメーカー。創業当時に主であった木製家具と比べ強度、耐腐食性、虫害、難燃性に優れた金属製の家具に活路を見出した創業者 B.L.ウォーターズによって設立されました。 その先見性は確かで、120年を超えた老舗企業の実績は多岐に渡っています。とりわけロッカーやシェルフといった収納に関しては学校や公共施設に多く納入されているようです。ひょっとしたらバック・トゥ・ザ・フューチャーやフルハウス、スクールオブロックのような学園ドラマにもひょっこり登場しているかもしれませんね。 リオン社のアイテムはその性格もあってかひたすらに実用本位。安心して使うためのデザインはあっても、装飾のための装飾はありません。 長い年月をもって叩き上げられてきたアイテムには無駄なぜい肉のようなものがありません。 蒸れ防止と滑り止めを兼ねる座面の孔、転倒を予防するハの字脚、身を乗り出しやすく脚を楽にしてくれるフットバー。 アイテムのディティール全てに意味がある。そして丁度良いバランスとなるように試行錯誤された結果は、日本の用の美にも通ずる美しさを感じさせてくれます。 このスツールはファクトリー（工場）で使うために生まれたデザイン。ダイニングチェアのように背中まで預けて寛ぎの時間に使うよりかは、工場で作業をして、時おり歓談するぐらいの自然体プラスαに丁度良い塩梅。カウンターテーブルの作業や、コンクリート打ちっぱなしのガレージの腰掛なんかはピッタリはまってくれますね。 また工業的なアイテムの無機質さは、そばにある有機的なアイテムと良く引き立てあってくれます。 観葉植物や、温もりの感じられるアイテムなんかと組み合わせればまた一味違う世界が見えてくるかもしれません。 気兼ねなく使うために生まれたアイテムには、使われ続けてもヨレない、傷ついてもブレないその姿にどこか憧れを感じます。傷つく事でマイナスになるのではなく、プラスαへ。使いごたえのある1脚だと思います。 惜しむらくは現在取扱いが終了しているファクトリースツール。今回の入荷は2脚。お探しの方はどうぞこの機会にお迎えください。

LYON FACTORY STOOL A

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