USM
Modular Furniture

キャビネット。それは扉や引き出しが付いた箱型の収納家具の総称。元々は貴重品を飾りながら保管しておく”小さな部屋”の事を指していました。時代とともに様々なデザインや種類が登場してきました。今回ご紹介するキャビネットは普遍的なフォルムではありますが様々な機能が隠されている不思議な一台です。

機能美の追求

1885年スイスのミュンジンゲンで創業したUSM。USMの企業理念は、「形態は機能に従う」というものです。これは、”美しい家具とはその機能がシンプルにデザインされ、人と空間に心地よさを与えるものである”という考えに基づいています。この理念を体現したのがこちらのUSMハラーです。

USMハラーは、クロームメッキのスティールチューブと真鍮製のボールコネクターで構成されるフレームに、パネルやドアを組合わせてつくるモジュラーシステム家具です。

様々な規格サイズのパネルやチューブ、豊富な種類のドアや引き出し、棚の仕切りやボックスを組み合わせることで、無限に近いカスタマイズが出来ます。

上から3つはドロップダウンドア、最下段はエクステンションドアを採用。ドロップダウンドアは扉を開いた状態で10kgの耐荷重があるので簡易的なデスクとして使用する事も可能です。

こちらのUSMハラーは非常に高い耐久性により長期間使用する事が可能です。素材にはリサイクル可能なスティールを使用したり、パウダーコーティングには溶剤や重金属を一切使用しないなど環境にも配慮しています。

2008年にグリーンガード環境認証、2018年には環境ラベルCradle-to-Cradle®を取得しています。

2001年にニューヨーク近代美術館（MoMA）の永久コレクションにも加えられたこちらの一台。機能美を追求したシンプルなデザインは使う場所を問わずあらゆる空間に馴染んでくれます。