yamagiwa
SATURNO
本日は、スペースエイジの真っ只中に生まれ、後のポストモダンの先駆けともなった、宇宙的な近未来感と遊び心のある造形の融合" ヤマギワ / yamagiwa "『 サツールノ SATURNO ペンダントライト 』のご紹介♪
天環のオービタル

1957年のスプートニク打ち上げから、1969年のアポロ11号による月面着陸まで、世界中が宇宙開発に熱狂していた古き良き時代。1950年代後半から70年代にかけて、人類の「宇宙への憧れ」がライフスタイルやデザインに強く投影されたムーブメントのことを「 スペースエイジ / Space Age 」と呼びました。
直線を排除した流線型や円環や球体が好まれていたスペースエイジデザインの特徴。日本においては1970年の大阪万博がそのピークといわれ、日本でも世界基準のスペースエイジプロダクトが次々と誕生しています。


こちらは日本の照明デザイン界における先駆者の一人で、1960年代から70年代にかけて、ヤマギワの黄金期を支えた存在として知られる本澤和雄氏により手掛けられた名作照明です。
1970年にドイツのiFデザイン賞を受賞。当時の日本の照明デザインが、デザインの本場であるヨーロッパで対等以上に評価された象徴的な出来事として、日本の照明デザインに大きな意味を与えました。
本澤和雄氏は、1980年代に世界中を席巻したデザイン運動「ポストモダン」の精神的支柱であり、最大の中心人物として知られるエットーレ・ソットサスとも交流がありました。1960年代後半、まだ若手デザイナーであった本澤氏がこのプロトタイプを製作した際、それを見たソットサスがその幾何学的で宇宙的な造形を一目で気に入り、「これはサツールノ(土星)だ」と呼んだことが由来とされています。

「通常の照明10台分の手間をかける」というその制作背景から分かるように、大量生産の時代においても「工芸品のような精度」を工業デザインに持ち込み、光の重層化による陰影の構築は、単に部屋を明るくする道具ではなく、「光の現象を彫刻する」という芸術的意味を空間に与えます。
イタリア語で「サツールノ=土星」という具体的なモチーフがありながら、実際の土星にあるガス層の縞模様を描くのではなく、クロームメッキの鏡面反射とリングの隙間という物理的な構造を比喩的に表現した事がデザイン力。隙間から漏れる光は周囲に「光の帯」を映し出し、天体の神秘的な姿を想像させます。
当時のオリジナルモデルに多い取り付け工事が必要な金属の重量。しかしながら鏡面の強い反射により点灯時は輪郭が光に溶け込み物質感は消失。宇宙空間を浮遊するエネルギー体に様な軽やかさを生み出しています。


日本のスペースエイジが到達した、最も神秘的な天体の具現化。等間隔に配置された鉄の積層は、目に見えない宇宙の秩序を浮かび上がらせます。漏れる光のグラデーションは、暗闇のなかで自発光する未知の惑星のよう。周囲の景色は鏡面に呑み込まれて消失し、剥き出しの輪郭と、深い暗黒の余韻だけが部屋を満たします。

鋼が築いた 鏡面の結界
光の輪郭 宇宙の静寂































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