Midgard Licht
AYNO S
本日は、物理法則を応用した素材研究と造形美の融合が、高い機能美として完成した現代照明の傑作" ミッドガード・リヒト / Midgard Licht "『 アイノ AYNO S テーブルランプ 』のご紹介♪
思考の夜を釣り上げる


" ミッドガード・リヒト / Midgard Licht "はドイツの技術者クルト・フィッシャーにより1919年に創業したドイツ照明ブランドです。同社は世界初の可動式タスクライトを発明し、「Midgard TYP 113」という名作はバウハウスの創設者であり初代校長のヴァルター・グロピウスも愛用していた事で知られています。また同年代の可動式アームモデルはバウハウスの校舎で使用され、当時の学生達にも多大な影響を与えました。その画期的な発明は現代のデスクライトの礎となっています。
こちらはミュンヘンを拠点に活動するドイツの著名な工業デザイナー" ステファン・ディーツ / Stefan Diez "により手掛けられ2020年発表された現代の代表作『 アイノ / AYNO 』。家具職人のバックグラウンドを持ち、素材の特性を徹底的に研究した同氏は、シンプル且つ機能的な高品質のプロダクトデザインで知られていますが、同作はその象徴的なプロダクトのひとつです。


インプションでお馴染みのデスクライトの名作といえば、アングルポイズやジェルデ等がすぐに思い浮かびますが、それらは工業製品的なギミックと取り入れたジョイントを個性とするデザイン。それらと比べた根本的な違いは従来のアームライトの様な関節やジョイントが無い事です。
同作には柔軟で丈夫なグラスファイバー製ロッドと電源ケーブルの張力を利用しています。それはあたかも釣り竿の様な見た目。また触れると揺れる感じもそれと同じで、釣りに少しの間ハマっていた過去の記憶と繋がりました。


光の向きを自由に調整可能。素材探求に長けたデザイナーの個性が発揮された特許デザインです。ベースからシェードまで流れる様なロッドは、しなやかさで安定し、折り返しのない美しい曲線がエレガントな雰囲気を演出しています。
対してケーブルはロッドの途中2箇所でピンと張られ、有機的なシルエットに対して直線が心地よい対比を生み出します。暮らしに溶け込むシルクグレー色の本体とネオンオレンジの蛍光色による色彩対比。ケーブルの鮮やかな差し色は、ロッドとの個性の違いを分かりやすく強調し、斜めに走る一線が空間全体に対してもリズムを生み出します。


ケーブル接点はベース近くのリングを上下に動かす事でケーブルが引っ張られ、それによりロッドとシェードの角度が無段階で変化します。見た目一辺倒ではなく、プロダクトデザインとして重要な機能性においても、クスッと笑ってしまう様な遊び心が内包し、真面目な素材研究とは裏腹の非常にチャーミングな側面が感じられます。


闇を掬う灰色の弧
沈黙を裂く鮮色の一閃











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