Bovenkamp Karen Lounge Chair

嗜好性の高さを映す独自のスタイルで知られる北欧の家具スタイル。 無駄を取り払いながらも損なわない気品と素材感は多くのプロダクトデザインに影響を与えてきました。 本日ご紹介させて頂くのもまたその特色が顕著に表れた良質なビンテージアイテム。 時代特有の雰囲気を纏った逸品のご紹介です。

息づくデンマークデザイン

>>この商品の詳細を確認する オランダの家具メーカー、ボーベンカンプ。 今回ご紹介させて頂くのはこの工房が手掛けるラウンジチェア。 印象的なウィングバックと柔らかなラインを描くフレームが北欧デザイン特有の美しさを持つユニークな一脚、カレンです。 デザインを手掛けたのはデンマークの家具デザイナーであり建築家、アクセル・ベンダー・マドセン。 ハンス・J・ウェグナーやボーエ・モーエンセンを輩出したデンマーク王立英術アカデミー出身の名デザイナーです。 コーア・クリントやアルネ・ヤコブセンのデザイン事務所に携わり、デンマークにて数多くの名作を世に送り出したことでも知られています。 アカデミーではデザイナー、アイナー・ラーセンと同期だったそう。 ふたりは意気投合し、お互いの空き時間で共同デザインを手掛けています。 そのひとつが名作、メトロポリタンチェアでした。 シンプルでタイムレス、そして退屈を感じさせない想像力に富んだデザインこそ彼のスタイルと言えます。 アームから背面、そしてアームへとぐるりと繋がるフレーム。 つなぎ目を感じさせないなだらかな脚デザイン。 特徴的なフォルムが北欧家具ならではの優しさと存在感を放ちます。 主材は力強い杢目と深みある木色のオーク材。 柔らかなラインを強調し、良質なデザインを引き立てます。 経年の具合も非常に良い感じ。 ビンテージならではの深みがこのフォルムに説得力を与えます。 身体全体を確りと包み込むホールド感は形容し難いほど。 長時間の使用に本領を発揮してくれそうです。 ウィングバックならではの安心感も良く、プライベートの時間をより良いものに変えてくれそうです。 安定した心地の中に与えられた存在感。 オランダ製の名ビンテージに息づくデンマークデザインのご紹介でした。