PLYCRAFT Mr. Chair Ⅱ

C＆R・イームズ、ジョージ・ネルソン、イサム・ノグチ等名だたるデザイナーが現れ、数々の名作が世に生み出されたアメリカのミッドセンチュリー期。 世界大戦後のアメリカでムーブメントを引き起こしたミッドセンチュリー家具は、戦時中の軍需産業によって生み出されたプライウッド(成型積層合板)やＦＲＰ(ガラス繊維強化プラスチック)など、当時画期的だった技術を家具にも取り入れ、帰還兵が家庭を持ち住宅と家具のニーズが増えていったアメリカにおいて広く受け入れられました。 前述のデザイナーが生み出したプロダクトに比べると知名度こそ無いものの、こちらの椅子もUSミッドセンチュリーを色濃く感じさせる美しいデザインの1脚です。

プライウッドならではの美しさ

>>この商品の詳細を確認する その名の通り、プライウッドの製造技術に長けたアメリカのプライクラフト社。 1950年～60年代にはハーマンミラー社のフレーム製作を請け負っていたことでも知られております。 こちらの“Mr. ChairⅡ(ミスターチェア)”は、プライウッド家具全盛期の魅力が凝縮された椅子。 鳥の翼のを広げたようなアームは、木製でありながら柔らかさが感じられ腕を優しく支えてくれます。また、背もたれと一体にする事で背面から見た際のフォルムも大変美しく仕上がっており、ウォールナット材の杢目を最大限にお楽しみ頂ける点も◎。 曲線に合わせて動く杢目は有機的で、木材の温もりをより感じさせてくれます。 四方に伸びた脚部も周りをカバーするようにプライウッドが取り付けれており、木製の家具が多い一般家庭に馴染みやすいデザイン。芯はスチール製となっており、強度は十分確保されております。 成型合板を使った製品を主軸としていたプライクラフトの技術が詰まったプロダクト。なんとも魅力的ですね。 クッション部分は汚れに強いPVCレザー仕様。 チェスターフィールドソファのようにボタン留めされたクッションは、座った際の背座の感触が良く長時間リラックスした状態で座っていられます。 こちらのチェアのデザインを手掛けたのは、ジョージ・ネルソン・アソシエイツのメンバーでもあった“ ジョージ・モルハウサー / George Mulhauser ”。 ネルソンデザインの名作として知られる“ココナッツチェア”は、実はモルハウサーがネルソンの為にデザインを手掛けたもの。奇しくもそこに名前が載ることはありませんでしたが、確かな実力を持っていたデザイナーの一人であることは間違いありません。 新素材の登場により曲線が多く取り入れられたデザインが出来るようになったUSミッドセンチュリー期の家具。 数々の名作が生まれましたが1枚の成形合板からデザインされた最初のラウンジチェア“Mr. Chair(ミスターチェア)”もその一つであります。 店頭にディスプレイした際もかなり雰囲気が良く、ずっと飾っていたい衝動に駆られましたが、残念ながら入荷後すぐに新たなオーナー様のもとへ旅立ちました。 【PLYCRAFT】の家具は高価買取対象商品になりますので、お買取りご希望の方は是非とも「見積依頼メールフォーム」よりご連絡下さいませ。