FLOS
MOD.2133
イタリアの照明デザインといえば第一に名が挙がるであろう人物、ジノ・サルファッティ。
照明の鬼才として知られる同氏は、生涯数百にものぼる照明をデザインしました。
今尚色褪せない輝きを保つそれらは40年以上前にデザインされたとは思えないほど。
現代の生活にも馴染む、且つ絶妙なバランスとセンスで多くのファンを魅了したジノ・サルファッティの名作。
本日紹介させて頂くのは光をもデザインのごとく操った名照明です。
イタリアの灯
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今回ご紹介させて頂くのは、ペンダントライト「MOD.2133」。
円盤型のシェードをフレームに引っ掛けるというシンプルな構造を持つミニマルなデザインが魅力の逸品です。
見た目の美しさから発される美しい灯はまさに名作照明。
優美な存在感が空気をも変えます。
イタリアのアルテルーチェ社を創業したことでも知られるジノ・サルファッティ。
創業者でありながらもデザイナーという稀な肩書きをもっています。
デザイン業とビジネス業を並行にこなす才能は生まれ持ったものだったのでしょうか。
彼がアルテルーチェを創業したのは1939年。
若干23歳でした。
1970年代にイタリアのフロス社に買収されたアルテルーチェ。
こちらのMOD.2133はフロス社より販売されたアイテムです。
フロス社の現社長ピエロ・ガンディニ氏は、ジノ・サルファッティについてこう話しています。
「優雅さを持ち合わせた紳士でありながら、デザイナーとビジネスマンの双方の側面を巧みにこなし、社会と闘った男であった。」
このMOD.2133は敬意を込めてフロスよりリリースされたことが分かります。
剥き出しの電球を丁度真ん中で区切るように配置されたシェード。
MOD.2133の特徴はこの仕様にあります。
シェードに反射した光と直接光は下を広範囲に照らし、天井をも照らします。
これにより生まれる灯はまるで空間を包み込む様。
広がるような灯がいつものスペースを上質な空間に変えます。
1972年にデザインされたMOD.2133。
現代の生活にもマッチし、且つ退屈させないデザインの良さは名プロダクトであると断言できます。
フロス社に買収された後、いくつかのプロダクトは現在も生産されていますが残念ながらこちらは廃盤となりました。
照明器具には複雑な規制や仕様条件が伴う為、名作家具の様に復刻することは簡単では無いそう。
しかしながらこの照明が未来に残るべき名デザインであることに変わりはありません。
魅力的な灯とフォルムを持つ名照明が空間を包み込んでくれます。
希少な逸品のご紹介でした。