FREDERICIA
J16 rocking chair
世界的なプロダクトデザイナーであるハンス・J・ウェグナー。
デンマークデザイン界において、最も創造性と独創性に溢れたデザイナーと称された同氏。
92年の生涯で500脚以上の椅子をデザインし、数多くの名作を生みだしました。
そんなハンス・J・ウェグナーも、ロッキングチェアのデザインは9脚のみだそうです。
本日は、その中で最も代表的な作品である一脚をご紹介。
ロッキングチェアの最高傑作
>>この商品の詳細を確認する
ウェグナーとその親友であるボーエ・モーエンセンと家具のエキシビジョンに訪問した際、Kvist(クヴィスト / 前FDB社)の社長に製作依頼され誕生したロッキングチェアの最高傑作の『J16』。
当時、ウェグナーは弱冠30歳の若さでした。
『J16』は、フリーランスのデザイナーであったウェグナーのデザインとされておりますが、その詳細は不確か。
実は2人の共作との逸話もあります。
なんでも当時FDBの社員であったモーエンセンが、『J16』の権利が自社となる為サインする事は無かったとされているんだとか。
現在では、1911年創業の北欧・デンマークを代表する家具ブランド”FREDERICIA /フレデリシア ” 社からリリースされている「J16」。
こちらも、”FREDERICIA /フレデリシア ” 社の物となります。
”FREDERICIA /フレデリシア ” 社は、ACTUSでも取り扱いがあり、2008年には五反田にショールームが出来た事で、国内でも知名度や人気が上がってきている北欧ブランド。
時代と共に数々の若手デザイナーとタッグを組み高品質でモダン色の強い作品を生み出しています。
アーム部分は柔らかな曲線を描き、前方部分が外に開いているフォルムが特徴的。
これは、伝統的なウィンザーとシェーカーの家具の流れを汲んだデザインとなっております。
シートは、北欧家具の代名詞と言っても過言ではないナチュラルペーパーコード仕様。
適度なクッション性と座り心地を提供してくれるペーパーコードを丹念に織り込んだシートとなっております。
妊娠中だったウェグナーの妻であるインガ夫人の為に立つ・座るが容易にでき、子供を抱く母親と共に赤ちゃんの「ゆりかご」としてゆったりと寛げるように考案された『J16』。
ゆったり揺られて座っているとなんだかウトウトしてしまうほど。
この心地よいのゆらぎからは、ウェグナーの奥様への思いやりが感じられます。
フレームにはオーク材を採用。
オーク材の杢目や木肌の風合いを損なわないように薄く塗装されたホワイトウォッシュカラーが施されています。
上品なホワイトカラーの塗装は、現在では廃番カラーとなっております。
さらにファブリックのネッククッションも付属している為、よりリラックスしてお座り頂けると思います。
淡い色味のストライプ柄は、ナチュラルで美しいフレームカラーを際立たせていますね。
さて、『J16』ロッキングチェアはいかがだったでしょうか?
シェーカー家具からインスピレーションを受けたミニマムなデザインの『J16』は、ウェグナーの代表作のひとつ。
ベストセラーにもなっている素敵な作品です。
美しさを持ちながら、実用性もあり、そして二人のクラフトマンシップを感じられる『J16』のご紹介でした。