FREDERICIA
Hunting Chair
自給自足。そんな生活が今注目されているんですね。でも実際に自分で野菜を育てて、家畜を飼って、山に狩りにでるなんてちょっとハードルが高いかも。
それでも、自然と共生するスローライフ。確かに少し憧れます。
現代を生きる“ ハンター ”へ
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ハンス・j・ウェグナーと並ぶ北欧デザイン界の巨匠、Borge Mogensen(ボーエ・モーエンセン)が手掛けた椅子、「ハンティングチェア | Hunting Chair」。
1950年に開催された「A Hunting Lodge(ハンティングロッジ)」をテーマにしたコペンハーゲンの家具職人ギルド展で発表された、同氏の初期の作品です。
座面高、わずか21cm。両端の一番高いところでも約30cm。さらに後ろにかけて傾斜したその先は、なんと9cm。
北欧デザインにあって、これだけ“ 低い椅子 ”が他に存在するでしょうか?
当時は斬新だった座面を支えるフレームがそのまま後ろ足になったデザイン(のちにウェグナーも取り入れています)。
この構造は、スペインの椅子にインスピレーションを得たもので、この8年後にデザインされたスパニッシュチェアにも繋がっています。
そんな“ 後ろ脚 ”のデザインを何よりも引きたてるななめ後ろのこの構図。
オーク無垢材のナチュラルな自然のままの力強さとレザーベルトのハードなプロポーションが、美しくそして力強い印象です。
それでも、小さく前ならえをした真っすぐに突き出すショートアームと丸くくりぬかれたレザーのカッティングが残す、可愛らしさ。
そんなギャップもまたこのチェアの魅力だと思うのです。
そして、前述のとおり、まさに地を這うかのうように低い座面。厚手のレザーがしっかりとおしりを受け止めてくれるので、安定した座り心地を実感頂けます。
はじめは少し固く感じられるかもしれませんが、使ううちに自分の身体に合わせて馴染んでくれるというのもレザーの利点。自分だけの椅子に仕上がっていくその過程を楽しめるのも醍醐味のひとつです。
なお、もし万が一柔らかく緩みすぎてしまったら、ベルトをしめることで調整が可能です(画像は背もたれのみですが、座面レザーにもベルトがついています)。
実際に座るとこんな具合。目線は低く、奥行は深く、一度座ると立ち上がれないほどに心地良く身体をしっかりと預けることができます。
(ちなみに、傾斜がやや強いのでアームによっこらしょと手をかけないと本当に立ち上がれません!)
狩猟小屋をテーマにデザインされているからこそ、自然が似合うワイルドな逸品。グリーンが良く似合います。
アウトドアでのご使用はなかなか難しいですが、テラスや庭を臨んで、暖炉の火を眺めて。そんな自然と共にあるシーンに設置いただくのがおすすめです。
この「Hunting Chair」は、きっと狩り中にすわる椅子ではなく、狩りで疲れた身体を癒すために作られた椅子。
こんな時代を生き抜く私たちをハンターに例えるなら、今を生きるすべての人にスローライフを感じさせてくれる、ハンターのための椅子なのです。