FREDERICIA
The Spanish Chair
機能性と実用性の美しい調和。
北欧の名作たちが持つ特有の気品は暮らしに寄り添う想いから生まれるものでもあります。
本日ご紹介させて頂くのは北欧で生まれた名作チェア。
スパニッシュチェアです。
巨匠の拘り
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デザインを手がけたのはデンマークの家具デザイナー、ボーエ・モーエンセン。
北欧家具デザイナー4大巨匠の一人として知られる同氏は数多くの名作を輩出しています。
彼の信条は「家具は人々を幸せにする」。
庶民の為に長く使える丈夫且つ堅実な家具デザインをし、多くの人々の暮らしに寄り添って見せました。
このチェアは元々、モーエンセンが自邸の為にデザインした一脚でした。
静かな佇まいとシンプルなライン、美しい存在感はスペインの伝統的な様式からインスピレーションを得たとされています。
モーエンセンがスペイン旅行中に見かけた貴族階級の椅子。
木とレザーで構成された椅子はよほど印象深かったのでしょう。
同氏はこの椅子に独自の解釈を与え、シンプル且つ美しくリデザインしました。
厚みのあるレザーは重厚ながら温かい印象。
使うほどに柔らかくなり、共に過ごすことで体に馴染んでゆきます。
これらが生み出す程よいテンション感は絶妙な傾斜と相まって非常に快適。
意外にもコンパクトなスパニッシュチェアですが、この中に最大の心地が与えられています。
主材はオーク材。
良質な材を丁寧に加工していることが良く分かります。
特有の杢目と木色が力強さと温度を含み、印象深い造形に強い説得力を与えます。
経年を帯び、豊かな変化を見せるレザー。
同時に伸びてしまうのが素材の特徴ではありますが、モーエンセンはこれを解消する為に背後と座の下に調整可能なバックルを備え付けました。
確実な職人技術を要するこの箇所。
車の普及により仕事を失った馬具職人の為、革を贅沢に使用したデザインにしたという話もモーエンセンらしいエピソードと言えます。
最も印象深いのがこの幅広のアーム。
十分な厚みとスペースは木材の豊かな表情を強調し、デザインを際立たせます。
この箇所はアームレストだけでなく、ウイスキーグラス等を置くためのサイドテーブルとしての役割をも持ちます。
お酒好きなモーエンセンらしいディティールとも言われる、ユニークで愛らしい箇所です。
デンマークの家具が持つ色褪せない魅力。
人々の暮らしの為に作られた生活の為のかたちは現代の暮らしにも新鮮且つ、温かく映ります
「現在はもちろん、その後何世代にもわたって楽しめるものでなければならない」
巨匠の家具に対する想いが溢れた、美しい名チェアです。