Fritz Hansen

3107 Seven Chair by Arne jacobsen

20世紀のデンマークデザインを代表する建築家兼インテリアデザイナー、“アルネ・ヤコブセン Arne Jacobsen”。

同氏が手掛けた家具と言えば、数多くの名作に共通するのは、全て有機的で一目見れば忘れられない曲線を持った家具、ということ。

本日ご紹介するのは世界中で愛される、現在もなお色褪せない豊かな曲線を携えた、ヤコブセンの名作チェアです。

デザインの歴史に刻むアイコン

今回ご紹介させて頂くのは、近代建築の巨匠の一人“アルネ・ヤコブセン Arne Jacobsen”の代表作である『3107 セブンチェア Seven Chair』。

1902年デンマークの首都コペンハーゲンで生まれたアルネ・ヤコブセン。

才能を認められた絵画の腕を活かし、デンマークの王立芸術アカデミー建築科に進学し、同じくデンマーク出身の建築家カイ・フィスカーに師事しその技術を学びます。

数々の名作建築を残している彼が、家具のデザインを手掛けたのは1950年代初頭とのこと。

当時新素材だったプライウッド(成形合板)に目を付け、1955年に発表されたのが「セブンチェア」。

1952年、フリッツハンセン社と協働により3本脚のアントチェアの開発を初め、アントチェアの不足している部分を補う後継モデルとして完成。

誕生から60年以上経った現在、全世界で販売台数が700万台を超える名作中の名作となっています。

特徴的なフォルムはそのスレンダーな見た目とは反対に、強度・柔軟性・耐久性を実現。

外側2枚の表面は木目が美しい仕上げ材、裏にはインド綿が貼り込まれており、内側の7枚はバーチ材で縦目と横目を組み合わせることで強度を高め、それらを3Dプレスマシーンで加熱・圧縮することで椅子の形を形成しています。

大きく広がった背もたれと座面は、カーブを描き身体のラインに心地良くフィットし、荷重によって形成合板が程良くしなる為、長時間座っても疲れを感じにくくなっています。

今回入荷したのは「カラードアッシュ ナイングレー」「ラッカーブラック」「ラッカーホワイト」の3種。

薄っすら木目の見える塗装のカラードアッシュ・ナイングレーは、モノトーンでシックな雰囲気を纏いながらも、透けて見える木目により無機質な雰囲気を抑え、温かくエレガントな雰囲気を纏っています。

定番のラッカーブラック＆ホワイトは、クローム脚とのコンビネーションによりクラシックとモダンが同居し、上品で高級感のある雰囲気を演出。

極限まで無駄を削ぎ落したミニマルなデザインはシーンを選ばず、様々なスタイルのインテリアとコーディネート可能で取り入れやすいアイテムになっています。

存在感のあるチェアですが重さが4㎏と比較的軽量な為、女性やお子様でも簡単に移動させることが出来るかと思います。

最大12脚までスタッキング出来るので、来客用等含め様々なカラーで揃えてみても楽しそう。

ヤコブセンが生み出したデザイン性・実用性共に優れた名作チェア、是非お部屋に迎えてみてはいかがでしょうか。