Fritz Hansen KEVI
もう、夏も終わりが見えてきています。 夕暮れの時間が早くなり、同じ時間に空を見てもオレンジではなくバイオレットの哀しい色が目立つようになりました。 今年は夏のやり残し、ありませんか? 花火やフェス、地元の祭りと明るい気持ちで臨む事が出来た今年の夏。 休み明けの宿題も勿論、やり残しが無いようにしたいところです。 今回は有名なのになぜか「知る人ぞ知る」的な雰囲気をにおわす名脚。 いったい何故なのか。少し覗いていってみましょう。馴染みがありすぎて
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今回のご紹介はデスクチェア。名前はKEVI(ケヴィ、ケビ)。
愛称のようなカジュアルな響きが良いネーミング。一体どんな椅子なのでしょうか。
デザインを手掛けたのはヨルゲン・ラスムセン。デンマークの建築家・デザイナーです。
王立芸術アカデミーで学んだ後、双子の弟 イブと共同のスタジオを立ち上げ多くの建築設計を行っています。
ヨルゲンとしてはカイ・フィスカーのほかエリック・モラーなどのもとで働いた経験もあるようです。
スタジオを立ち上げた直ぐあと1958年にデザインされたケヴィチェア。
今見ると、然程真新しいようには見えません。ですが、この椅子を大きなきっかけとして「キャスター」は大きな進歩を遂げています。
ダブルホイールとも呼ばれるこのキャスター。
多くに影響を与えすぎて普通にしか見えないというジレンマですが(笑)、一つの脚、一つの軸に対して双方向から挟むようにして取り付けられたキャスター。
クラシックなアイテムで見かける、お椀のフチで接地しているタイプのキャスターとは異なり、垂直に地面に触れています。
そしてフレームとの接続部にはベアリングが機能し、360度ストレスなく地面を滑らす事ができる。
現代では当たり前なこの機能は、ケヴィチェアをきっかけにしていた。ちょっと凄いですよね。
もちろんそれだけではありません。LCWやDCW、アントチェアといったプライウッド(成型合板)を使用した椅子は既に発表されていましたが、このケヴィもプライウッドを用いた1脚。
背中を受け止める柔らかなカーブ、収まりを良くする座面のくぼみは板座ながら快適な使い心地を提供します。
元々は、一番最初に製造を手掛けたKettel & Villadsen社のマネージャー(腰痛持ち)のために作られた1脚。
快適なキャスター、収まりの良いシート、プライウッドの軽さ。オフィスシーンではさぞ活躍したのではないかと思います。
製造メーカーが変わりながらも、60年以上続いて今なお作られている。
今回はKettel & Villadsen → Knoll → Fritz Hansen → Engelbrechts → Montanaの流れのちょうど真ん中。
塗装の剥がれから覗くのはチーク材でしょうか。面積が少ないため断定はできませんが当時の時代を想像するのも楽しいビンテージです。
少しづつ改良が加えられ現行品は5本脚になりましたが、やはり直角に交差する4本脚の可愛さは素敵です。
もちろん今でも快適に使える+おまけ付きのコンディション。使いながらそのデザインをお楽しみ頂けます。
半世紀以上前にデザインされながら、今でも素知らぬ顔して現代の生活に馴染む名脚。
ね、ちょっと気になってきませんか?是非使いながらその不思議を楽しんでみて下さい。































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