Fritz Hansen
GRAND PRIX CHAIR
本日は、シンプルな造形を好む北欧デザインに対して、斬新なアイデアとディティールへの拘りが融合し、ウィットに富んだ造形美を実現させたアルネ・ヤコブセンの歴史的名作" フリッツハンセン / Fritz Hansen "『 グランプリチェア / GRAND PRIX CHAIR 』のご紹介♪
双翼のモジュレーション


北欧デンマークを代表する老舗家具ブランド『 フリッツハンセン / Fritz Hansen 』は1872年創業。「シンプル・機能性・革新性・永遠性」をコンセプトに、半世紀以上に渡りデンマークデザインを牽引し、セブンチェアやスワンチェア、Bテーブルをはじめとする巨匠の名作家具数多く製造・販売しています。今日でも世界各地の北欧ファンより愛用され、アルネヤコブセンのセブンチェアはインプションでも特に多く入荷しお問い合わせを頂く人気アイテムです。
こちらの『 グランプリチェア 』は、これまでも各店でご紹介しております『 セブンチェア 』や『 アントチェア 』、『 エッグチェア 』でお馴染みアルネ・ヤコブセン( Arne Jacobsen )1957年のデザインです。


時代の先駆者として、その歴史の中で20世紀のデンマークデザインシーンを形作り、世界中のデザイナーや建築家に多大な影響を与えた巨匠デザイナーの才能と斬新なアイデア力。その一端は彼の幼少期からも垣間見ることが出来ます。
話は少しそれますが、シンプルな家具に対してそれを最も引き立てるのはお部屋の白い壁。お引越経験のある方は、「どうやってこの白壁を埋めよう・・・」と、コーディネートに頭を悩ました方も多いはず? しかしながらアルネ・ヤコブセンが生まれた20世紀初頭には今の様な白壁はまだ普及しておらず、幼少期の自身の寝室はビクトリア朝の壁紙だったとか。子供であれば、そこに幼稚な落書き等しそうなものですが、幼いヤコブセンは部屋の壁全体を" 白く塗りつぶす "という、大人でも簡単には決断出来ないアイデアを実行したと逸話を残しています。
余計な装飾を加えず、シンプルなフォルムで素材の個性を際立たせ、美しいシルエットを演出する北欧家具。現在でもその手本となるアルネ・ヤコブセンの一貫したデザイン哲学は家具デザインは勿論、自身が一から設計したコペンハーゲン初の高層シティホテル「 ラディソンSASロイヤルホテル ( Radisson Blu Royal Hotel )」の建築、照明、ドアノブからカトラリーまで、ディティールに宿ります。


同作はデンマーク・コペンハーゲンのデンマーク工芸博物館の春の展示会にて初めて公開されました。そして同年にミラノ・トリエンナーレでグランプリを獲得し、「グランプリチェア」と呼ばれる様になりました。
現在では脚部はスチールとウッドレッグの2種類、シェルは木の種類やカラー、パディングの張地等、豊富なバリエーションで展開していますが、今回は背座、脚部共に、ウォールナット材を使用した統一感のある木製モデルが入荷致しました。暮らしに溶け込むダークブラウン色は、フローリングや周りの木製家具とも馴染みやすく、インテリアのコーディネートに不安のある方でも安心です。
大胆なY字の背もたれが目を惹き、また着座の際に丁度背中に幅広の背もたれがフィットする心地良いプライウッド構造です。また脚部も積層合板での強度を高める変形六角形に削りだされた造形美。統一感のある色合いがある一方で、ディティールに拘るヤコブセンらしさは、美しい陰影を際立たせています。


光と影を美しく境界づける双翼のようなシルエット。それは空間の空気を支配するアートピース。
1枚の成形合板から生み出されるドラマチックな形の抑揚が、空間に静かな緊張感と深い余白をもたらします。
朝の光、夜の間接照明、移り変わる時間の中で異なる陰影を描き出すその翼。空間の余白を贅沢に使い、置いた場所の空気をピンと引き締めるその佇まいは、上質な暮らしと美意識を象徴する特別な舞台となります。

切り取る陰影 深まる余白
空気を換える 双翼の気配











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