Fritz Hansen
N01
突然ですが、私服はほぼ黒しか持っていない私。
もちろん全く同じような黒だとつまらないので、素材やシルエットで違いを出したり、墨黒や青みがかったもの、紫がかったものなど、少しずつ変化を持たせています。
家具も同じで、例えばブラックカラーの椅子であれば、スチールやプライウッド、無垢材など素材によって印象は大きく変わります。
また、マットな塗装や艶のある仕上げ、素材の風合いが透けるようなペイントなど、同じ黒でもその表情は様々です。
冷たく固い印象を持たれがちな黒という色も、デザインや素材、仕上げによっては驚くほど柔らかく見えることもあります。
本日ご紹介させていただくのは、そんな“黒”の印象を心地よく裏切る一脚です。
黒の奥行き

今回ご紹介させていただくのは、1872年にデンマークで創業された北欧を代表する家具ブランド“Fritz Hansen フリッツ・ハンセン”より「N01 ダイニングチェア」。
これまでに“アルネ・ヤコブセン”をはじめとする著名なデザイナーと協働し、数多くの名作家具を世に送り出してきた同社。
成形合板の技術をいち早く取り入れ、機能性と美しさを兼ね備えたプロダクトを数多く展開。
北欧モダンを語る上で欠かすことのできない存在として、現在も世界中で高い評価を得ています。


デザインを手掛けたのは、日本のデザインスタジオ「nendo ネンド」を率いるデザイナー、“佐藤オオキ”。
建築やインテリア、プロダクトデザインなど幅広い分野で活動し、世界的にも高い評価を受けているデザイナーの一人です。
日常の中にさりげない違和感や発見を取り入れる独自のアプローチにより、シンプルでありながら印象に残るデザインを数多く生み出しています。
本作においても、そのミニマルな表現の中に、機能性と美しさを両立させるnendoらしい思想が色濃く反映されています。

アームから背もたれへ、座面へと滑らかにつながる、大きくゆるやかなカーブ。
この曲線によって、身体をやさしく受け止めるような座り心地が生まれています。
また、各パーツの接合部やラインの取り方には無駄がなく、どの角度から見ても美しく見えるよう丁寧に設計されています。
ダイニングチェアでありながら、どこかラウンジチェアのようなリラックス感を感じさせるフォルム。
主張しすぎないのに印象に残る、そんな絶妙なバランスが、このチェアの魅力です。


9層の成形合板と無垢材のパーツによって構成されているこちらのチェア。
フリッツ・ハンセンが長年培ってきた技術により、滑らかな曲線と高い強度を両立しています。
今回入荷したのは、木目の美しいオーク材にブラック塗装を施した「オークブラック」仕様。
はっきりとした木目を感じさせながらも、塗りつぶされた黒ではなく、素材の表情をわずかに残した仕上がり。そのため、空間を引き締めつつもどこか柔らかな印象を与えてくれます。
ナチュラルな空間からモダンなインテリアまで、幅広く馴染むバランスの良さも魅力です。

ダイニングチェアとして様々なチェアと合わせるのはもちろん、単体でも空間の印象を整えてくれる一脚。
ブラックのカラーリングは空間にメリハリを与えつつ、木の質感によって無機質になりすぎず、程よい温かみも感じさせてくれます。
ダイニングだけでなく、デスクチェアや店舗什器としての使用もおすすめ。置く場所を選ばず、さまざまなシーンで活躍してくれます。

ステータスとして所有する名作家具も素敵ですが、この椅子のように「これからの時間を共に重ねていける」一脚には、また違った魅力があります。
長い歴史の中で培われた技術と、現代のデザインが融合して生まれたプロダクト。フリッツ・ハンセン ならではの確かなクオリティが感じられる一脚です。
360度、どの角度から見ても美しい、無駄のないフォルム。
日々の何気ない時間にそっと寄り添いながら、そのひとときを、少しだけ特別なものへと変えてくれるはずです。











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