FLANGE plywood
STEEL LEG CABINET
皆さん、地層を見たことがありますか。
私は小学生の時に、校外学習の一環として地元の地層見学に行かされたことがあります(笑)
地層は地味で味気ないと思われるかもしれないですが、意外にも魅力的ですよ。色や質感の違う土が積み重なり、一つの模様に見えて面白いのです。
時代の違う、長い時間をかけて作られる層たちに感動すらしてしまいます。
そんな積み重っていく美しさが表現されたキャビネットを入荷致しました。
積み重なる美しさ
>>この商品の詳細を確認する
今回は、「フランジ プライウッド/FLANGE plywood」から「スチールレッグキャビネット/STEEL LEG CABINET」をご紹介致します。
既にお客様の元へ旅立っていきましたが、素敵なお品物なのでご紹介させてくださいませ。
本来隠される下地材の合板に注目し、木材の重なりを”魅せるもの”として取り入れたFLANGE plywood。
合板自体の歴史は古く、古代エジプト文明の木棺に使用されていたことが確認されています。調べによると、当時位の高い人物の棺に使われていたようです。
時代は流れ、第二次世界大戦。イームズ夫妻が合板の加工技術を見出し、軍需品として利用されました。戦後にイームズ夫妻、アルヴァ・
アアルトやジョージ・ネルソン等の人物が、家具に転用してゆき今に至ります。
そしてFLANGE plywoodは、あくまで家具の表現の幅を広げる技術の一要素としてあった合板を、いかにデザインの一部として魅せられるかを考え抜きました。
ブランドオリジナルの美しい積層により独特な表情は、一見シンプルなルックスの家具も唯一無二なアイテムに様変わりです。
また出来る限り着色を施さず、木材本来の色味や質感、風合いを活かした家具製造により、自然と共に生活しているような安心感を感じさせてくれます。

魅力的なプライウッドは、ナラとウォールナットを使用。
幾重にも重なった合板は、幾何学模様のような印象です。その精密さから、直線的なデザインをよりスタイリッシュに際立たせます。
層の間にフレーム等にも使われているブラックカラーを差し込むことで、小粋な上に全体が引き締まり、他の家具とも合わせやすいです。
断面はクリアコーティングが施されていて、滑らかな手触りで尚且つ高級感をプラスしてくれます。

ガラス扉には把手が無く、丸く切り抜かれているだけ。唯一の曲線をここで使う洒落の効いたワンアクセント。把手を付属させないことでスッキリとした見た目になり、洗練されたデザインになっています。
中に飾るものを魅せれるのも嬉しいですね。
控えめな光沢のブラックなスチールと同色で彩られた中段によって、ギラギラとしてない伸びやかで大人びた雰囲気を助長してくれます。

下段のスライド扉はツートンカラーになっていて、シックな造りの中にも遊び心を感じられます。
隠す収納として、生活感の出やすいものを収納できて何かと便利です。
もちろん、こちらの把手もプライウッド。

全体を見てみると、空白部分が多く取られていて圧迫感を感じないです。
余裕のある重みを感じないデザインになっています。
また、木材とガラスやスチールといった無機質な素材を組み合わせることで、魅力的なコントラストが生まれ洒落の効いた雰囲気を醸し出してくれます。

「え、この部分ってこんな見えていていいの!?」
そんな違和感をデザインとして華麗に昇華していると感じました。
長い時代愛用され続けてきた合板。そんな先人たちの積み重ねによって、美しさを見出したFLANGE plywood。
かつてエジプトの人々も丁寧に板を重ね合わせ、その美しさに見惚れたからこそ高貴な人物の棺に使ったのではないでしょうか。
【FLANGE plywood】の家具は高価買取対象商品になりますので、お買取りご希望の方は「
見積依頼メールフォーム」よりご連絡下さいませ!
