Farstrup
Model 219
良質なビンテージを数多く残したデンマーク。
デザイン、品質共に高い水準にあることで認知されているデンマークビンテージは当時の生活への美意識を強く映しています。
特に黄金期と呼ばれた50年代から70年代のこの20年間の間に、この特有の美意識のかたちは変化を見せています。
本日ご紹介させて頂くのはそんな黄金期にデンマークで作られた逸品。
100年以上の伝統がある老舗工房が手掛けたチェアをご紹介させて頂きます。
美しさと快適性
1910年代から今も尚、家具の製造を続けられているデンマークの老舗家具メーカー「ファーストラップ / Farstrup」社。
数ある家具の中、特にデザイン性に優れた椅子には定評があるメーカーです。
今回ご紹介するのは、そんな同社の一脚「Model 219」。
北欧家具ならではのシンプルなデザインと無駄のない機能的なつくりを持ち一見でデンマーク製と分からせる雰囲気を感じさせます。
北欧ビンテージに共通するなめらかな曲線を活かした美しいフォルム。
そして洗練されたラダーバックのデザイン。
シンプルながらも奥深く、透かしの入った背もたれにより他にない存在感を放ちます。
これにより現代でも古さを感じさせないモダンな印象を与えてくれます。
木の素材感を引き出す佇まいもビンテージ家具の魅力のひとつ。
経年により変化した飴色の木肌と繊細な杢目。
背もたれにはチーク材、フレームはビーチ材と異なる素材毎の杢目が楽しめます。
背中を包み込む包容力ある座り心地もこのチェアの特徴。
程よくカーブしたやや高めのバックレストと広めの座面により快適な座り心地を与えてくれます。
どこか感じさせる真新しさと、それに伴う普遍的な安心感。
そして良質な木材を丁寧に加工することで生まれる温度感。
細部にまで神経の行き届く丁寧な作りがなされているからこそ唯一無二の存在感と柔和な表情を生み出します。
月日が流れても変わることの無い価値を持った一脚です。
Farstrup Model 219 chair A
Farstrup Model 219 chair B