B-LINE BOBY WAGON
母が育てているベランダの植物の中に、何やらひょろひょろとした緑が一鉢増えていました。 オジギソウを短くしたような葉に、つぼみの先からはみ出す花弁の色は淡い紫。 起き抜けだったのでボケっとした頭で何も考えずに触ると、心地よい香り。 お気付きの方も居るかもしれませんが、それはラベンダーでした。 芳香剤や香水のラベンダーはきつい香りというイメージがあったのですが、本物から薫る匂いはほんのり爽やか。 アロマをする人はどこか自分とは違う世界のヒトと感じていましたが、実物を目に考えを改めた一日のはじまりでした。 今回ご紹介させて頂くのは淡くはないですが、他にはない「紫」なプロダクト。 お探しの方も多いアイテムです。是非一度ご覧くださいませ。きっと彼は楽しかったのではないか
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ボビーワゴン。すでにご存じの方も多いかもしれません。
プラスティック素材のキャスターワゴン。使い勝手が良いのでお使いの方も多く、それがデザイナーズプロダクトとご存じない方も居るほど。
優れたアイテムは人を選ばず暮らしに溶け込んでいる、という好例だと思います。
デザイナーはジョエ・コロンボ。1930年にイタリアのミラノに生まれ、41年という短い生涯の間に精力的に活動したプロダクトデザイナーです。
ミラノ・トリエンナーレで金賞を受賞したアクリルによる照明のアクリリカ、シェードの切れ込みから電球が覗くユニークなテーブル/フロアランプのスパイダー、ケルンにおける家具の国際見本市「ヴィジオナ」で行われた展示ではウェルナー・パントンと年度ごとにデザインを担当し、近未来的なデザインを数多く発表。
亡くなる直前では車のデザインスケッチを提案していたりと、多くの分野で活躍していた人物です。
そんな氏が、必要なものを無駄なく収納出来ないかと考えだしたのが今回のボビーワゴン。
どこかスペースエイジのような印象を与えてくれるフォルム。
勿論良いところは形だけではないので色々とご紹介させて頂きます。
先ずは天板。3つに区分けされた天板にはそれぞれエッジが立っていることで、大きさに応じて置き分けが出来て、かつこぼれ落ちる事を防止してくれます。
穴がついている箇所は取り外し可能な棚板になっており、底までの3枚分を取り外せばポスターのような長尺物が収納できます。この穴があるおかげで、抜け感もそうですが取り外しの際にかなり便利になる有難いデザイン。
また棚板があれば、そこも3段のシェルフになるのは言わずもがなですね。
その隣にはサイドポケット。差込口の側面が丸く切り取られていることで光が良く入り、アクセスの幅が広がるだけではなく暗がりになりがちな内側に奥行きを感じさせてくれます。
そしてギミック臭がプンプンするこの突起を押す事で、中に収納されたトレイが展開されます。
良く手に取るアイテムは、天板やサイドポケットに配置して。目につかない様に仕舞う時や、いくつもコンパートメントが欲しい時に螺旋階段のように並べてと、収納の立ち位置次第で色々と活用できるフレキシビリティがあります。キャスター付きですので移動もらくらく。
プラスティック素材であることで、それまでのスチールキャビネットとは違う軽やかさを持ったワゴン。ヘアサロンや、お洒落なオフィス、そしてお洒落な自室にあっても違和感がないというのは地味に驚きです。
元々は絵の才能を見出され、アートの世界から入っていったジョエ・コロンボ。ただ絵が得意なだけではなくデザイン画の裏側がどうなっているかと尋ねると、迷うことなくその裏側を精緻に描いてみせたそうです。かなり強い好奇心を持っていた人物であったようですが、アイデアを頭の中で正確に再現できるその構築力が発揮された、氏にしか出来ない仕事であったと言えます。
今でも根強い人気を誇るボビーワゴンですが、今回は刺さる人にはたまらない、個性あるミッドナイトパープル。2011年の限定色のため今回を逃すと次回はいつになるのか分かりません。
優れた、個性的な、カッコいい1台。お探しの方はどうぞお見逃しなく。











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