Vintage Item
Work Table / Atelier Table
ここ近年は温かい秋冬も多いですが、今年はどうなるでしょうか。
寒さが少しずつ増すにつれ、おいしい旬の食べ物に舌鼓を打つ事を想像している私(ただし食べているとは言っていない)。いつも通りの秋の実りが期待できる、穏やかな日々となる事を願うばかりです。
今回は、本腰を入れて作りたくなるお部屋の雰囲気をグッと増すビンテージの1台です。宜しければ最後までお付き合い下さいませ。
受け入れる、チカラ
今回はビンテージのアイテムに造詣の深いcouscous furnitureで取り扱われたという1台。時間の経過による味わいが良い感じです。
テーブルの種類としてはワークテーブルやアトリエテーブル、作業台とも呼ばれる実用的なもの。絵の具を使ったり、工作でカッターや彫刻刀を使ったりという作業に安心して取り組めるディティールが特徴です。
天板は無垢材を3枚繋げたもの。側面に見える波釘がカッコイイですね。
突板や樹脂天板の場合、えぐれてしまった時に下地の合板(※そうでない場合もあります)が見えて質感が変わってしまう事がありますが、無垢材ならば全て同じ「木」。長くイージーケアで使えます。
天板下にはシェルフ。天板には素材と工具だけにしておきたいけど、使うかもしれないアイテムは近くに置いておきたい・・・なんて時にとても便利。
作業台ではなくとも雑誌やカトラリートレーなんかを置いて置けるのでとてもグッドです。
そして足元は筋交いによる補強。木がお好きな方はお気付きかも知れませんがこのテーブル、いろんな種類の樹種が使われているのです。
断言はできませんが天板はニレやケヤキのような木目の良いもの。シェルフ周りはマツ(パイン)やスギ。脚部はナラ(オーク)と適材適所。
経年の仕方も様々ですが、それがまた自然なグラデーションとして楽しませてくれます。
ビンテージなものは雰囲気を合わせるのが難しそう、という方もいらっしゃいますが今回のテーブルはとても懐が広い1台。少しずつ落ち着いた複雑な色味はまるでミックスカラーのファブリックのように様々なアイテムを繋ぎ合わせてくれます。
本日出品のトムディクソンはイギリス発のラグジュアリーモダンとも評されるアイテムですが難なく馴染んでいます。流石ですね。
幅は2人で使える120センチ弱ほどありますが、奥行は60センチほどとスマート。壁付けや行き来の多いお部屋の動線を邪魔しない使い方に役立ってくれることでしょう。
ちなみに足元からシェルフまでは約52センチ。チェアは差せますが座ったままでふとももまでは入りませんのでご注意下さいませ。
気になるアイテムを取り入れてみたいけど、バランスが難しいとき。使い継がれた本物だけが持つ「包容力」を借りてみるのも良いかもしれません。
遠慮なく使って、楽しくなる。そんなビンテージの魅力に溢れたアイテムのご紹介でした。