Vintage
Baker's Rack
パン屋さんに行くとどれもこれもが気になって、長い間悩んでしまいます。
考えるに、これは表に出ているパンに目が行っているからという理由だけではないのです。次に店頭に並ぶであろうパンにも、期待して店内を右往左往しているのです。
そういった理由で、焼き立てのパン達が置かれる"ラック"をチラチラと見てしまいます。
時には、商品棚よりも美味しそうに見えてくるあのラック。
今回はそんな魅惑的な逸品をご紹介致します。
世界に一つだけの棚
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パンを焼き上げたら冷ますという工程があります。
この工程に使用されたのが、ベーカーズラックと呼ばれるものです。
現在のパン屋さんでは金属を使用したラックが主流だと思いますが、こちらは1940~50年代の、西ヨーロッパ・ベルギーで使われていたビンテージ品になります。
こちらの大きな魅力の一つは、何と言ってもビンテージ特有の風合いでございます。
フレームの錆加減。棚板の使い込まれた味のある質感。
実際に触れてみると、経年によって滑らかな部分や少しざらざらした部分が混ざり合っていて、歴史を経ることによる豊かさを感じられます。
ビンテージ風では中々出せない、全く同じものは作れない唯一無二の雰囲気です。
素材は、棚板にパイン材、フレームにはアイアンを使用。
当時意図したかは不明ですが、どちらも経年変化が魅力的な素材でございます。
フレーム上部は弧を描くように張られていて、無骨さに可愛らしさが加わり愛着のある仕上がり。
パン屋さんで使われていたというのも、ほっこりさせてくれますね。
大量の焼きあがったパンを保管して冷ましていたこともあって、抜群の収納力になっております。
棚板は取り外し可能で12枚付いていて、段数は7段。前後で段違いにしたり、段数を揃えて両面に飾ってディスプレイを愉しんだりと様々なバリエーションで活用できそうです。
また、側面にフックが1つ付いているのも嬉しいですね。
沢山収納できる見た目の大きさに反して、隙間が多く空間を圧迫し過ぎないのでお部屋にも馴染みやすいです。
脚にはキャスターが付いています。
現代ではあまり見られない光景ですが、かつてはラックごと動かして、パンを表に陳列していたために付けられたそうです。
直径が約10cmでしっかりとしたキャスターなので、比較的重いものも置いて頂けます。
お洋服などをどっさり積んでおくだけでも、収納も出来るし雰囲気も出るので店舗什器としても活躍してくれるでしょう。
かつてはパンを冷ますために使われていたものを、現代では違う目的で転用し生活に取り入れる。
ビンテージのお品物は、ややデリケートな側面もございます。ですが、歴史あるものしか出せない味や背景があると思います。
(勿論、そういったことを抜きにしても素敵なお品物です。)
ビンテージの良さが詰まった逸品。時代の持つ良さに共感して頂けたら、幸いでございます。