VATNE
Falcon Chair
こんにちは、学芸大学店の本日のブログです。近頃ビンテージやデザイナーズの家具が続々と入荷している学芸大学店ですが、ありがたいことにSOLD OUTが続いております。狙ってた皆様は次回のチャンスを逃さない様、すぐお問合せ下さいませ。さて、そのSOLD OUTの中のひとつにノルウェーを代表する家具ブランド、“ VATNE / バットネ社 ”の『Falcon Chair / ファルコンチェア』がございました。北欧のビンテージがお好きな方はきっとご存知のお品物かと思います。一度見たら忘れられない、唯一無二のフォルムが織りなす存在感。実物は完売しておりますが、是非ご紹介させてください!
鳥類最速の名前をもらった椅子。
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まずバットネ社とは、1946年創業から現在まで続くノルウェーの老舗家具ブランド。地元ノルウェーでこそトップブランドですが、日本では「バットネ=ファルコン」といったような、知る人ぞ知る「ビンテージの」ブランドというイメージが強いかもしれません。というのも、バットネ社について調べるとビンテージのファルコンチェアのことばかり出てくるからです。当社でも取り扱いの多い同じくノルウェーの有名ブランド、「 STOKKE / ストッケ」に吸収されたりもしているようですが、2002年に新ブランド“VATNE MOBLER”の名で再出発しているようです。(翻訳で調べている為、間違いがあったらスミマセン!)バットネの最盛期でもあった1960年代から80年代のデザイナーズ家具たちも復刻販売されているようです。
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ノルウェーの家具業界を牽引してきたであろうバットネ社。上記でも書かせていただいたように、調べるとファルコンチェアのことばかりです。つまりノルウェーのトップ家具ブランドの代名詞とも呼べるようなチェアということですね。そんなすごいモノが入荷してきたなんて嬉しい限りです…。さて、そんなファルコンチェアを生み出したのは“ Sigurd Ressel / シガード・レッセル ”。ビンテージやデザイナー家具を多く取り扱うインプション内でもあんまり聞かないなあと思い調べてみると、北欧家具の巨匠、フィン・ユールと数々の名作を生み出してきたという影の巨匠でした。なんてすごいデザイナーなんでしょう。この凄さをお伝え出来る語彙力がなく大変申し訳ございません。
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同氏は1968年にバットネのチーフデザイナーに就任し、その後1971年、元々はBlank Vals(そのままノルウェー語で翻訳したら「空白の偽」と出てきましたがどういう意味なんでしょうか…)という名前で制作されていたチェアをファルコンチェアに改名して発表。その後世界中で販売され人気を博し、たった2年間でバットネの売り上げはファルコンチェア発売前の3倍にもなったそうです。素晴らしい功績ですね!
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個人的には改名したことも大ヒットにつながったと思います。なぜならファルコンチェアのフレームはそもそも「翼を広げたハヤブサ」をイメージしてデザインされたモノなのです。ファルコン=ハヤブサなので、Blank Vals(空白の偽?)なんて抽象的な名前よりもシンプルで伝わりやすいですよね。また、ハヤブサは飛んでいるときに翼の先端がピンっと尖っておりますが、ハンティングなどをするために急降下する際には翼を開いたまますぼめる特性があります。シガードさんがイメージした翼はきっとハンティングの方。ファルコンチェアのブログを書くにあたってハヤブサの写真をたくさん見ましたが、デザインに投影したくなるのもわかる、とってもカッコイイ飛び姿でした。こちらも是非調べてみて下さい。
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さてそんな翼のフレームは4本のプライウッドによって実現されています。現在ではスチール製のものが流通しているようですが、木製独自の温もりは味わい深く、ビンテージ家具ならではの良い経年を感じやすいので私個人としてはこちらのタイプの方が好みです。4本のパーツを中央の鉄製のパーツにねじ止めすることで組み立っております。ビンテージ品となりますのでこちらのパーツの錆感も良い感じです。
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そしてそのフレームに差し込まれた金具によって、ハンモックのようにゆらゆらと揺れる極上の座り心地を体感できます。本革で出来た着座部は柔らかく、さらにそのサイズ感も相まって包み込まれるような安心感があります。この心地よさはファルコンチェアでなければ感じることはできません。
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現在でもファンが多い事に納得のデザイン、そして素晴らしい座り心地。こんなに良い物を取り扱えたのは本当にラッキーでした。ちなみにですがシガードさんは2010年まではご存命だったようです。少しの間でもそんな巨匠と同時代を生きることが出来たのもなんだか嬉しいです。ファンの方もそうでない方も必見のファルコンチェア、また入荷があることを信じて待っていてくださいね!